冬至にダイヤモンド富士を見る 高尾山と山中湖の準備とコツ
2015/11/17
冬至の頃にダイヤモンド富士が最も綺麗に見れる撮影スポットは、
日本全国でたったの2ヵ所しかありません。
その2ヵ所、高尾山の山頂と山中湖の一部は毎年大人気で、
撮影スポットには大勢のカメラマンや観光客で賑わっています。
そんな富士山の一大イベントの見頃となるのは毎年冬至の頃です。
ここでは準備や周辺情報などに関して紹介します。
冬至の日にダイヤモンド富士が見れる高尾山と山中湖
冬至の頃、12月22日頃にダイヤモンド富士がきれいに見れるのは、
高尾山の山頂と山中湖付近の一部だけなんです。
その他の場所でも見えることは見えますが、この2ヵ所に比べると条件が悪くて、
富士山から距離が離れるから霞んで見えたり、
余計な建物や木や山が邪魔をしてしまうことも多々あります。
そこで、このベストスポットの2ヶ所の案内となります。
そうそう、この頃の日の入り時間は4:30pm頃。
場所によっては日が隠れるのが早かったり、遅かったりするので、
1時間前には準備を終えているといいですよ。
高尾山のダイヤモンド富士を見に行くには、
先ず、高尾山の山頂から富士山を見るために、
1年を通して沢山の観光客が集まってきます。
ダイヤモンド富士もその内の一つで、期間限定の自然現象を一目見ようと、
山頂が人で覆い尽くされます。
ケーブルカーで山の中腹まで登って、約20~30分歩くと山頂ですが、
途中、沢山のお店と猿・野草園、そして東京都の重要文化財である薬王院など、
観光をしながら山頂へ向かい、富士山を眺めて帰るのが定番の高尾山観光です。
この山頂からの富士山が見れる場所に人が群がっていますが、
もし、山頂で見る・撮影する場合は、遅くても3pm頃には陣取って下さい。
その代わり、多少暗くなっても下山できるようになっているので、
安心してゆっくりできます。
今度は、このような通常の観光客が行かない場所を紹介します。
先ずは、山頂から5~10分のところに”もみじ平”という場所があります。
ここは春は花見、秋は紅葉が楽しめて茶屋もある、
ちょっと散策が好きな人に人気があります。
ただし、ここからの展望を知っている人は多いので、混むことは間違えないです。
更に20分くらい先に”一丁平”があります。
ここはデッキになっているビュースポットで三脚が立て易いのがいいところです。
この場所は、高尾山から下山口まで少し距離があるのと、少し山道を歩くので、
高尾山山頂に比べてかなり人が減ります。
そして、一丁平から約20分進むと”城山”に着きます。
日の入り時刻には、殆ど人がいない静かな茶屋と広場があるだけになりますが、
南西に日の沈む富士山と、北東に関東平野の夜景が見渡せます。
一つだけ問題があって、相模湖へ下山しても、高尾山から下山しても、
どちらにしても真っ暗な中を歩くことになります。
※準備するものは次の章で紹介します。
”陣馬高原”から高尾山へ行くという、もう一つの行き方があります。
JR/京王・高尾駅からバスで陣馬高原下まで行き、
バス停から陣馬高原山頂まで登ると、約360°の視界が楽しめます。
ここからダイヤモンド富士を眺められますが、見頃は冬至より少し早い時期です。
さて、高尾山まで約4~5時間、ハイキングを楽しんで下さい。
道中、明王峠・景信山で富士山が眺められます。
そして、最後に目的のダイヤモンド富士を高尾山付近で見れば、
帰りは楽に下山できます。
山中湖のダイヤモンド富士を見に行く
山中湖からのダイヤモンド富士は定着して、年々カメラマンが増加、
2007年から「ダイヤモンド富士ウィークス」が開催されて盛り上がっています。
この場所の良い点は、車でアクセスし易いところです。
高尾山は山の上に行かないと見れませんが、
山中湖は湖畔や周辺の開けた場所から眺められるので、
多少時期がずれても移動が簡単にできます。
さて、この冬至の頃、山中湖付近でダイヤモンド富士が見れるのは、
”花の都公園”と”忍野村内野”付近です。
湖沿いの道は渋滞します。
また、花の都公園ではイルミネーションが開催されているので、
ここでも渋滞を避けられないのが辛いところです。
忍野村内野とは、忍野村の東側で、畑の間の道や道端で見ることになります。
どちらで見るにしても、3:30pm頃にダイヤモンド富士が見れるでしょう。
詳しくは地図をどうぞ。 ↓
先ほどのイルミネーションの概要をちょっと紹介しておきます。
山中湖アートイルミネーション: ファンタジウム
ファンタジウムとは、Fantasy(幻想)とMuseum(美術館)を合わせた造語だそうです。
場所: 山中湖・花の都公園
駐車場: 乗用車 300円/大型バス 1000円
開催期間: 2015年11月21日(土)~2016年1月3日(日)
点灯時間: 17:00~21:00
花火打ち上げ:毎週土、12/23~25、正月3が日 / 8pm~
※次の章では、服装や装備などの紹介です。
ダイヤモンド富士を見るときの服装や装備
一番重要な準備は、寒さ対策です!
準備をする中では最も重要なことです。
高尾山は標高599mなので、都心よりも5~6℃は気温が低いと思っていいでしょう。
山中湖周辺も非常に冷え込みます。
手袋、耳の隠れる帽子や耳あて、ジャケットの下にフリースやセーターなど、
首元を温める物(マフラーやタートルネック)、パンツの下にタイツを履くと尚良し、
厚手の靴下など、肌を露出しない服装を心掛けて下さい。
高尾山も山中湖も似たような服装で構いません。
ただし、ハイキングをするなら、それ用の服装でお願いします。
・高尾山に行くなら、懐中電灯がおすすめです。
・ちょっとでも撮影をするなら、薄手の手袋がおすすめです。
手袋の下に一枚薄手の手袋があれば、素手でシャッターを押す必要がありません。
・帰りのために温泉の準備!
昔から山中湖は周辺には、いくつか温泉があります。
高尾山口駅にもできましたので、帰りにいかがでしょうか?
ダイヤモンド富士が見える他の場所や条件
千葉県野田市のみずきの橋・玉葉橋・江戸川スーパー堤防上・関宿城博物館で見られます。
時期は、冬至よりやや早い頃見れます。
ただし、かなり距離があるので、天候が良く条件が合わないといけません。
東京都東久留米市の富士見テラスは、駅の橋上部の一部になり、
ビルの間と”まろにえ富士見通り”の向こうに富士山が見えます。
ダイヤモンド富士が見える時期は12月中旬頃、例年だと12/18~19日です。
山梨県の増穂町・日出づる里からは、日の出のダイヤモンド富士が見れます。
甲府市の南西、富士山の北西に位置する村です。
電車はJR身延線市川大門駅が最寄りの駅になります。
この日出づる里のある富士川市高下地区は毎年12月中旬から下旬まで
日の出のダイヤモンド富士が見れる場所として撮影スポットが整備されています。
また、平林体験農園休憩交流施設でも眺められます。
山梨県、撮影スポットの周辺地図です。
冬至の日のダイヤモンド富士のまとめ
年末、冬至、クリスマスと色々と忙しいと思いますが、
冬は湿度が下がって空気が澄むので、遠くの景色を眺めるのに最適な季節です。
冬至という季節の節目の日にちょっとお出かけしてみてはいかがでしょうか?
いつもと違う思い出ができるかもしれないですよ。
→ ダイヤモンド富士とは?その仕組みと見れる時期や場所について
→ 初日の出をダイヤモンド富士で望むおすすめスポットとツアー
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