あっとすしでほっとして

ひつまぶしの言葉の由来と鰻飯との違いは?鰻以外でも構わない?

   


ウナギ料理は「蒲焼」が有名ですが、ご飯に蒲焼を乗せた「ひつまぶし」という料理があります。でも、「ひつまぶし」とはどんな意味なのか疑問に思いませんか?また、ウナギ以外の材料でも構わないのでしょうか?そんな「ひつまぶし」について説明しますね。
 

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ひつまぶしの意味と料理の内容は?

ひつまぶしとはウナギを使った料理の一つですが、先ずはどのような料理なのか確認しますね。

・刻んだウナギがのったご飯

・薬味(ワサビ、刻み海苔・刻みネギなど)

・出汁

・お茶

・しゃもじと茶碗

これが基本的に一膳となります。大辞泉には次の様に記されています。

ひつまぶし(櫃まぶし)参考:大辞泉・小学館
 
名古屋風のウナギ飯の事。小型のお櫃に、お茶碗3杯分のご飯を入れて、上に刻んだウナギのかば焼きを乗せたもの。
 
全体をかき混ぜて一杯目を食べ、二杯目刻みネギや海苔など薬味を掛けて食べ、三杯目は煎茶、またはだし汁を掛けて茶漬けとして食べる。
 
商品名。明治頃からあるという。「まぶし」は「塗す」の連用形からか。
 
ひつまぶしという言葉の一般的な由来は、「櫃・ひつ」に入ったご飯と、刻んだウナギを「まぶす」という動詞が繋がり、「ひつ(櫃)まぶし」と名付けられたと伝わっています。
 
 

ひつまぶしの発祥地はどこ?鰻飯との違いは?

この「ひつまぶし」は名古屋の名産で、考案したのは明治6年に創業した「あつた蓬菜軒(ほうらいけん)」というお店です。
 
つまり「あつた蓬莱軒」のウナギ料理の商品名のことで、例えば、「サーモントラウト」という海で養殖したニジマスの商品名、「マックポテト」という揚げたおイモのフレンチフライズ(チップス)という料理の商品名などと同じとなります。
 
そう考えると、もしかすると「ひつまぶし」という言葉を使う時は商標権が必要になるのかしら?と、いらぬ心配が頭をよぎりますが、そこはお店の人の範疇で・・・・・・。
 

鰻飯(うなぎめし)とひつまむしとは?

「ひつまむし」という「ひつまぶし」と似た言葉のウナギ料理があります。これは、京阪地方でウナギの蒲焼、またはひつまぶしのようなウナギ飯の事をさしています。「まぶし」という撥音が「まむし」に変化したものと考えられていて、関西独特の呼び方なのです。
 
「ひつまぶし」と「ひつまむし」もどちらも商品名なので、「鰻飯(うなぎめし)」が正式な料理名の名称となります。因みに、小学館の国語辞典には、「ひつまぶし」も「ひつまむし」も記載されていません。そして、「鰻丼」と「鰻飯」は同じ食べ物で、「うな重」は重箱に入った鰻飯のことです。

うなぎ飯とは? 参考:日本国語大辞典・小学館
 
重箱やドンブリに飯を盛り、その上にウナギのかば焼きを乗せたもの。
 
天保年間(1830~1843年)、江戸に始まるという。
 
鰻飯、京阪で「まぶし」、江戸にて「どんぶり」と云う。
 
 

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ひつまぶしはうなぎ以外の材料でもいいの?

近年、ウナギの価格が上昇して、ウナギ飯を食べる機会が減ったと思います。だから、ウナギの代わりに鳥肉、秋刀魚、イワシ、鰹、ブリ、サバなど、他の食材で我慢しよう、他の食材を楽しもうという場合があるかもしれません。
 
ひつまぶし= ウナギ飯
 
ということは、他の食材をご飯の上に乗せてもひつまむしにはなりません
 

ひつまぶし風ご飯とは?

鰻飯という、ご飯の上にウナギの蒲焼を乗せた料理がひつまぶしですが、語源は「お櫃」に乗ったご飯にウナギのかば焼きを「まぶす」ことです。
 
お櫃にご飯があって、その上にオカズをまぶせば、言葉上は「お櫃まぶし/まむし」となります。ただし、丼で出された料理は、例えウナギが乗っていても「〇〇丼」ですよ。
 
そして、商品名である事を除けば、具材がなんであっても、お櫃であれば「ひつまぶし」となりますが、残念ながら商品名なので、「あつた蓬莱軒」さんの鰻飯の事だけを「ひつまぶし」と呼びます。
 
 

最後に一言

ひつまぶしとは、一地域で命名されたウナギ飯のことです。そうは言っても、「ひつまぶし」や「ひつまむし」という名前が全国的に広まっているなら、独立した料理になっても良さそうなものです。それでは、季節に限らず、ウナギ料理をお楽しみくださいね。
  
 
 

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