ツバメは毎年同じ巣に戻ってくるの?産卵回数と寿命は?
ツバメは日本に来て、産卵と子育ての後、また南に帰って行きます。翌年、また日本に戻ってきますが、一体、何年くらい日本と南を行き来するのでしょうか?また、一度巣を作ったツバメは、翌年も同じ巣に戻って来るのかなど、ツバメの習性について説明します。
ツバメは毎年同じ巣に戻ってくるの?
ツバメの雛が成長して巣立つと、あとはもぬけの殻の”巣”だけとなります。どうせツバメは毎年どこかに巣を作るのだから撤去しよう!と思う人と、きっと来年も戻ってくるはずだから残しておこうという人もいます。
ツバメは翌年も同じ巣に戻ってくるの?
「ツバメは同じ巣に戻ってくるの?」という疑問は、日本に限らすヨーロッパでも疑問に思われていて、調査が行われました。「親鳥が元の巣に戻ってくる」のと、「雛が成長して元の巣に戻ってくる」という、二つの場合が考えられますよね。
親鳥は元の巣に戻ってきます。オスが巣に戻って来て雌を待ち、縄張りを持ちます。メスは元のオスの元に戻ってくる場合や、別のオスの元に戻ってくる場合もあります。
雛が成長しても、元の巣に戻ってくることはありません。ただし、産まれた巣の周辺に戻ってくる確率は高くて、新しい巣を作ってパートナーを探します。
巣が無くていたらどうなるの?
巣が無くなっても、戻ってきたツバメはまた、新しく巣を作ります。そのときには、同じ場所に作る場合があれば、近くの別な場所に作る場合もあります。
ツバメの2回目の産卵?年に何回産卵するの?
春から初夏の間に、産卵が行われます。一回に3個~7個の卵を産み、雛が巣で過ごすのは3週間前、無事育って巣立つ確率は大体50%となります。
2回目の産卵はあるの?
絶対というわけではありませんが、高い確率で2回目の産卵が行われます。1回目と2回目では同じ巣は使わないと言われています。
2回目の産卵の相手は同じ?
毎年、同じ個体がカップルになるというわけではありません。ただし、その年に結ばれたカップルは2回目の産卵と育成も同じカップルで行います。多いときには、3回目の産卵を行う場合がることも確認されています。
ツバメの寿命は何年?
ツバメは生存確率が低い生き物です。だから、巣に戻ってこれない場合は、敵に捕食された場合か、寿命が尽きた場合です。そんなツバメは、何年くらい生存して、どれくらいの生存確率なのか説明します。
ツバメの寿命はどれくらい?
先ず、ツバメと火事とで言っても何種類もいます。日本に飛来する種類は約80種類です。生き物としての寿命は10年前後で、約16年長生きした個体も観測されています。そんなツバメの平均寿命は約1年半、生物としての寿命は約7年と言われています。
どんな場所を行き来しているの?
日本に飛来するツバメは、主に日本-フィリピン間の約3000~4000km。長距離を飛ぶ個体は、北海道とインドネシアのジャワ島の約6700km飛ぶことが判明しています。
その内、大型の鳥や他の生き物に食べられたり、様々なアクシデントに見舞われて、約60~70%が死んでしまいます。だから、平均寿命が約1年半と言われているのです。
最後に一言
生存確率が非常に低いツバメの内、無事に本とフィリピンを行き来で来た個体が元の巣に戻ってきます。元のつがいの時があれば、別なつがいのときもあります。だから、無事寿命が尽きるまで飛来したら、約10年一つの巣が使われることになります。