秋の花のススキにはどんな種類があるの?似ている植物は?
秋を代表する花の一つに「芒・すすき」があります。このすすきは「草」と思われがちですが、実はあの穂先が花となります。そして、この花にはいくつか種類がありますが、どんな特徴があるのでしょうか?そんな、すすきとはどんな植物か紹介しますね。
秋の花ススキとはどんな植物?
秋に咲くすすきは、七草の一つ、十五夜にお団子と一緒に飾り、草原では観光名所となります。そんなすすきとは、どんな植物なのでしょうか?
すすきはどんな植物なの?
すすきは、本来「芒」と書き、もう一つの漢字の「薄」は「くさむら」という意味になります。そして、余り意識していないかもしれませんが「すすきはイネ科の植物」なので、お米や麦の親戚ということになります。
すすきはどんな所にあるの?
このイネ科の植物は、アジアの中国、朝鮮半島、日本の各地に多く分布しています。日本では「日当たりの良い場所」「低山~野原」「日本全国」に生息しています。
ススキにも種類があるの?
一言ですすきと言っても、いくつか種類があります。また、どれも同じすすきに見えると思いますが、違いがあるのをご存知でしょうか?どんな種類があって、どんな違いがあるのでしょうか?
すすきの種類は?
世界中には、大体約20種類のすすきが生息していると言われています。その中で、日本に多く生息している種類は「ハチジョウススキ」(ハチジョウマグサ)で、関東~沖縄と伊豆諸島に生息しています。また、他にも「トキワススキ」(カンススキ・アリハラススキ)は千葉県から西の沿岸、瀬戸内海周辺などに点在しています。
すすきの見た目の違いは?
トキワススキは茎の高さは約2mに成長して葉の幅は約3cm、ハチジョウススキの場合はもう少し背が低くて葉の幅は約2cmと、小ぶりになります。
また、ハチジョウススキには亜種(変異したもの)が多くて、見た目の特徴は、「ムラサキススキ」は穂先の色が紫っぽい色になる種類。「タカノハススキ」は黄色っぽい穂先に縞模様の様な斑(ふ)がある種類となります。
ススキに似ている草はある?
たまに細長く先に穂がある植物を見かける事がありますが、すすきに似ているけど全く違う植物なんてあるのでしょうか?
すすきに類似した植物?
すすきはイネ科の植物なので、麦やお米などどれも似た様な外見をした植物は沢山ありますが、野生の一種に「オギ」「カリヤス」という植物があります。
オギとはどんな植物?
すすきに酷似していますが、沼沢地に生え、地下の茎で繋がり株にならず、芒・のぎ(ふさの先端の突起部分)がありません。日本から中国に分布しています。
カリヤスとはどんな植物?
滋賀県や岐阜県など、日当たりの良い本州中部の山地に生息しています。「刈りやすい」から言葉が転じて「カリヤス」になったと言われています。オキと同様、芒・のぎに覆われていないのが特徴です。
最後に一言
昔は、雑草のように日本全国いたる所にありましたが、近年は減少して貴重な植物になったすすきですが、秋には鑑賞して楽しんで下さいね。でも、「オギ」や「カリヤス」はすすきの親戚ではありますが、異なる種類なので間違わないでくださいね。