夏越の大祓とはいつ何をする行事?茅の輪くぐりとの関係は?
夏越の大祓という言葉を、どこかで聞いたことがあると思います。この習慣は、遥か昔の古代日本から続く神道の行事の一つで、一年で2回行われる大々的なお祓いのことです。それでは、その大祓とはいつ、何のために行われるのか説明しますね。
夏越の大祓とはどんなこと?
夏越の大祓と書いて「夏越・なごし」の「大祓・おおはらえ」と読みます。さて、この行事は、一体いつ頃始まった、どのような行事なのでしょうか?
夏越の大祓とはどんな行事?
1年に2回、半年間ためた穢れを、人型の紙を用意して、祝詞を唱えて払うという儀式です。そして、これから半年間の無病息災を願います。。
夏越の大祓はいつ頃始まったの?
この様な伝統行事の一つではありますが、宮中で正式に始まったのは、701年の大宝律令の時となります。室町時代の1460年代以降、一時廃れていましたが、明治時代の1871年に再開され、現在に至ります。
夏越とは何時のこと?
それでは「夏越」とは一体どんな意味で、いつ頃の事なのでしょうか?また、おお祓いはいつ行われるのでしょうか?
夏越とはいつの事?
夏越とは、「6月の晦日・みそか」の事です。この晦日とは、毎月最後の日の事なので、1年に12回晦日が訪れます。その内、1月から丁度半年経った、6月の最後の日にお祓いをすることを「夏越」と言います。
夏越以外のお祓いはいつ?
毎月訪れる晦日、1年の折り返しになるときの夏越、そして1年で最後の月の12月、その最後の日の31日を「大晦日」と言います。この大晦日に行うお祓いが、「年越の祓」と言います。
茅の輪くぐりと夏越の祓の関係は?
夏越の祓いの時には、「茅の輪」が用意されている神社があります。でも、一体この茅の輪はなぜ潜るのでしょうか?
茅の輪とはどんな事?
注連縄を簡単にまとめると、結解を張るという目的があります。つまり、穢れを締め出して神聖な場所を守る為です。そして茅の輪は、注連縄と同じ役割を果たしているのです。
なぜ茅の輪を潜るの?
この神聖な輪を潜るとき、穢れだけ通れないため体だけ通り抜け、穢れだけ輪の外に置き去りにされるので、身が清められると考えられてきました。これが茅の輪潜りの目的です。
最後の一言
夏越の大祓は、儀式を行って半年の穢れを落とすのが目的て、茅の輪潜りも身に着いた穢れを落とす習慣です。
残念ながら、少々この習慣は私たちの実生活から離れてしまいましたが、6月最後の日にはお祓いをする日と言う事を思い出して下さいね。