アヤメとハナショウブ違いと見分け方は?見頃の季節はいつ?
梅雨時期になると、手が切れそうな細長い葉に、白地に縁が紫の花や紫に咲くあやめという花があります。でも、アヤメとハナショウブは異なる植物なのに、同じ「菖蒲」と書きます。なぜ異なる植物なのに同じ名前なのでしょうか?また見分け方のコツも紹介します。
アヤメとハナショウブはどこが違う?
アヤメとハナショウブは同じ「菖蒲」という字を書きます。でも違う植物なのにどこが違うのでしょうか?またハナショウブとショウブの違いについても説明しますね。
アヤメとハナショウブの違いは?
どちらも、同じアヤメ科の植物です。アヤメは「アヤメ科アヤメ属のアヤメ」、ハナショウブは「アヤメ科アヤメ属のハナショウブ」となります。つまり、同じアヤメ属だけど異なる、兄弟のような関係の植物ということになります。
ハナショウブとショウブの違いは?
今度は、ハナショウブとショウブの違いについてです。ショウブは「ショウブ目ショウブ科ショウブ属のショウブ」という植物なので、アヤメとは全く異なる種類の植物と言う事になります。
ただし、ハナショウブの似た場所に生えて、アヤメと似たような時期に花が咲き、背の高さや手を切りそうな細長い葉の形が似ているので、よく間違われます。また、5月5日の菖蒲湯や、軒下に束にして下げるのは、このショウブを使用します。
つまり、「アヤメ」と「ハナショウブ」は近種、「アヤメ」と「ハナショウブ」と「ショウブ」は全くの別種ということになります。
アヤメとハナショウブの見分け方は?
非常に近い種類のアヤメとハナショウブですが、どうやって見分けたら良いのでしょうか?場所の違いと見た目の違いを説明しますね。
それぞれどんな場所に生えているの?
「アヤメは乾燥した土」に生えます。一方「ハナショウブは湿地」に生えます。因みに、同じヤヤメ科で見た目が似ている植物で「カキツバタは水中」に生えます。
アヤメとハナショウブの見た目の違いと見分けるコツは?
アヤメとハナショウブの背の高さに違いがあって、「アヤメの高さは40cm~60cm」「ハナショウブの高さは80cm~」となります。花も厳密には異なりますが、じっくり見比べないとその違いの判別が難しいので、ここでは飛ばしますね。
アヤメとハナショウブは花の時期が違う?
アヤメは5月上旬頃から花が咲き始め、ハナショウブは5月下旬頃から花が咲き始めます。地域とその年の天候によって花が咲く時期が異なるので、あくまでも目安と思ってください。
アヤメとハナショウブの見頃はいつ?
花が咲く時期の違いは「アマメは5月上旬~中旬「ハナショウブは5月下旬~6月下旬」となります。それでは見頃の時期はいつ頃になるのでしょうか?またアヤメ祭りとは、アヤメとハナショウブが見られるのでしょうか?
それぞれ見頃の時期はいつ?
基本的には、花が咲く時期の中頃が見頃の季節となります。アヤメは大体5月1週目の終わりから2週目頃、ハナショウブは6月中旬頃となります。ここに地域の違いや、標高や日当たり具合などの違いとその年の天候で見頃時期が変わってきます。
あやめ祭りはアヤメ?ハナショウブ?
5月に開催されるのならアヤメで、6月頃開催されるのならハナショウブのお祭りとなります。漢字で「菖蒲」か「花菖蒲」と書いてくれれば違いは一目で分るのですが・・・。そうすると「アヤメ」なのか、「ショウブ」なのか分らなくなってしまします。
最後に一言
ちょっと紛らわしい、「菖蒲」と書いて「あやめ」「しょうぶ」という別々な植物の違いは、花が咲く時期と場所が異なります。それでは、5月から梅雨時期の花、菖蒲をお楽しみください