梅干しにシソが入っているのは何故?シソの活用方法は?
梅干しにはよく”シソ”が入っていますよね。梅干しのおまけだからシソは捨ててしまうという人や、反対に梅干しよりシソの方が好きという人もいると思います。そんな梅干しのシソはどうして入っているのか、また、シソの活用方法について紹介しますね。
梅干しには何故シソが入っているの?
近年、梅干しにシソが入っている場合と、入っていない場合があります。どうして梅干しにシソを入れるのかの前に、シソから説明しますね。
シソとは何?
紫蘇(しそ)は、シソ科シソ属の一種で、エゴマが自然変化した植物が「シソ」です。そして、そのシソを大きく分けると「青シソ」と「赤シソ」があります。
青シソと赤シソの違いは?
この二つのシソは、色が異なり、使い道も異なります。青シソは葉の香りや食感、赤シソは乾燥させて香辛料やふりかけや漬物に使わます。
・刺身の飾り
・うどんや素麺の薬味
・若葉を大葉、花のつぼみの付き始めを穂シソと呼ぶ
・乾燥(ふりかけ、香辛料)
・シソジュース
どうして梅と一緒にシソを漬けるの?
赤シソは、梅を一緒に漬けるのに使われることが分りましたが、どうして梅と一緒に漬けるのでしょうか?
梅干し独特の赤い色は、梅本体の持つ色素だけではなく、シソの色素がしみ込んだからなのです。勿論、梅だけでも色は着きます。
シソと一緒に干すと、最初の年で赤い色が付きます。梅干しは保存食や食べ物の劣化を抑えるという事が分っていますが、どうして赤い色を付けるのでしょうか?
ただし、赤い色を付ける目的「厄除け・魔除け= 福を呼ぶ= 福茶」というのは、私的な見解です。
※福茶・・・正月などに飲む縁起のよい飲み物
梅干しにシソが無くても構わない?
「梅干しは赤い」というのは、私たちの思い込みで、「色を付けない梅干し」も昔からあります。これを「白干し梅」といいます。
白干し梅とは?
古い梅干しの製法と言われています。塩と梅だけで漬けて干した梅干しの事です。後に、シソを入れて着色するようになりました。
現代の白干し梅の目的は?
近年、この白干し梅を率先して作る場合があります。これは、工場などで白干し梅を作った後、着色料を用いたり、かつお風味や昆布の味付けをする為だからです。
赤い梅干しと白干し梅の違いは?
色の違いと優劣は関係ありません。江戸時代までは白干しが主流、江戸時代頃から色を付けた梅干しが主流となりました。
自分で干す場合は、シソの有無はお好みでどうぞ!化学調味料や味を調整した梅干しが心配な人は、塩だけで干した白干し梅を買う、作るというのも良いのではないでしょうか?
※梅干しとは、保存場所さえしっかりしていれば、本来10年や20年は当たり前で保存できます。100年という梅も稀にありますが・・・。
梅干に入っているシソの食べ方は?
梅干しよりも、一緒に入っているシソの方が好き!という人もいるのではないでしょうか?世間では、この「シソの食べ方」はどうしているのでしょうか?梅干しのシソの活用方法を紹介しますね。
ご飯のお供に!
・おにぎりの具
・細かく刻んで、漬物の代わり
・細かく刻んで混ぜご飯
漬物にする!
・切った長いも・梅干しのシソ・酢と塩とお好みの油(ドレッシング)を一緒に漬ける。
・塩もみキュウリと一緒に一夜付け
・漬けたい野菜と梅干しのシソを合わせ、揉んで、浅漬けにする
ふりかけにして更に長期保存!
乾燥させて、パリパリと細かく揉んでジップロックの袋や瓶などに入れる。
1、乾かす/干す
・「天日干し」は日中、完全に乾くまで干すだけ
・「電子レンジ」で1~2分間、広げてかける
2、細かくする
・すり鉢でゴリゴリと
・ビニール袋に入れてガサガサ揉む
3、密封できる入れ物に入れて保存
・ジップロック袋
・蓋のあるビン
・その他、空気を遮断できる入れ物など
最後に一言
それでは、梅干しを食べたら、シソも無駄なく、美味しく食べることができます。捨てずに活用して下さいね。