花粉が食べられたら栄養のバランスは良い?植物と生物の進化!
アレルギーの人にはイヤな花粉。でも、その花粉の栄養成分は、とってもバランスがとれていますが、人間の食事と比べるとどうなのでしょうか?そんな、植物と花粉の始まりと、昆虫の役割、そして、栄養成分について説明します。
花粉が食べられるなら栄養成分は?
花粉の役割は、学校で習うとおり、おしべがめしべに受粉して種を作って植物を増やすことです。そして、その花粉を運ぶのは生物か風になりますが、ただ運ぶだけでなく、生物にもメリットが無いと行けません。
生物が花粉を運ぶ代わりに・・・?
例えば、花の花粉の場合、蜜や花粉を生物のエサにします。つまり、花粉には二通りの役割があります。受粉するための花粉と、エサにするための花粉や蜜です。
花粉の栄養成分は?
花の種類によって多少前後しますが、一般的な成分は次の通りです。
タンパク質・・・19~28%
糖質・・・18~23%
脂質・・・1.2~16%
その他・・・1.6~10%(ビタミンやミネラルなど)
人間の食べ物と比較するとどうなるの?
例えば、花粉と秋刀魚+ご飯を比較すると、成分内容はほぼ同じような比率になります。
水分約50%、タンパク質約25%、脂質約20%、その他約5% + お米の炭水化物
花粉の成分
水分約10%、タンパク質約25%、脂質約20%、炭水化物約20%、その他約25%
花粉にはどんな役割があるの?
花粉には2種類の目的、「運んでもらう花粉」「生物が食べる花粉」があると説明しました。そして、この花粉は受粉させて子孫を残すという役割があります。
花粉を運ぶ生物とは?
鳥や昆虫など、花粉を運ぶ生物を「日本語で送粉者」「英語でポリネーター」といいます。このポリネーターが、他の花の蜜を吸う、他の花粉を食べるとき、体に付着した花粉を残して受粉します。
風が運ぶ花粉とは?
生物をおびき寄せて運んでもらわずに、散布して受粉させる植物があります。例えば、杉や松などの針葉樹が良い例ですよね。そう、花粉症の元になるのは、主にこうした花粉を散布する植物が原因となっています。
花粉と植物の始まりは?
太古の昔、植物がまだ水中にあった頃は、水を通して精子と卵子が合わさって、子孫を残してきたと考えられています。
陸上に進出したての植物は?
コケやシダ類が良い例で、これらの植物は、「受精/胞子」で繁殖します。ちょっと意外かもしれませんが花粉ではありません。
何故花粉が発生したの?
水中と違って、陸地は乾燥しています。その乾いた空気でも繁殖できるように、風や生き物に運んでもらえるように進化したと考えられています。
いつ頃花粉が登場するの?
大体、白亜紀頃には現在の様な被子植物が広り、更に様々な花や花粉が増えたと考えられています。
最後に一言
鑑賞するための花の花粉、アレルギーの元の花粉など様々な花粉がありますが、それを運ぶ生物も私たちと同じような栄養を摂っています。これからはちょっと目線を変えて、ギャ花粉だ!とは言わず、バランス食品だ!なんて見てみてはいかがでしょうか?
参考:花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)