ブラックサンタと呼ばれるクネヒト・ルプレヒトとはどんな人?
クリスマスにサンタクロースと言えば定番ですが、ヨーロッパの一部の地域ではブラックサンタがいます。どんな人物でサンタクロースとの関係と違いと、元になっているクネヒト・ルプレヒトについて紹介しますね。
ブラックサンタと呼ばれるクネヒト・ルプレヒトの話
クネヒト・ルプレヒトとは・・・セントニコラスの同伴者
セントニコラスとは・・・サンタクロースの事(多説の一つ)
クネヒト・ルプレヒトのお話
地域によってお話が異なる場合があるかもしれませんが、そのうちの一説をご紹介します。
このクネヒト・ルプレヒトは、聖ニコラスの同伴者であり、悪い部分を象徴でもあり、いつも二人は並んでいます。呼び名は地域によって異なりクネヒト・ルプレヒト、ブラック・ピーター、ルンプクネヒト、クランムスなど呼び名があります。
黒いあご髭、黒いローブ、ブナの棒を持ち、鎖を引きずっている、半分悪魔に半分ヤギの体、長い舌と角があるという姿をしています。悪い子達にバツを与え、木に引きずり込むともいわれています。
ブラックサンタとはどんな意味?
この「Krampus」という名前は、ドイツ語の「krampen」が由来で、「爪」という意味になります。そして、クネヒト・ルプレヒトから悪い方のサンタと考えられて、サンタの悪い部分だからブラックサンタ、見た目が黒い(髭、服)からブラックサンタと呼ばれています。
悪い方をクネヒト・ルプレヒト= ブランクサンタクロース
ドイツ南部、オーストリア、イタリア北部、他にもヨーロッパの一部などでは、セントニコラスデー(12月6日)の前日の夜に行われ、ロウソクを片手にクランプスの怪物の姿をして、通りに出て大人から子供まで怖がらせるイベントもあります。
ブラックサンタが伝わる場所はどの辺り?
ドイツ語圏を始め、ヨーロッパ各地、アメリカなどでもブラックサンタのイベントが行われています。勿論、地域性があって、国を挙げての一大イベントではない場合もあります。
因みに、クネヒト・ルプレヒトの話は、中世後半に始まったと考えられていて、特にドイツ周辺ではクリスマスのお祝いの一部として12月上旬に行われています。
最後に一言
クネヒト・ルプレヒトの話(ブラックサンタ)は、「日本のクリスマス= 12月25日」とは少し異なるドイツの習慣が元で、「クリスマス(12/25)= サンタ」ではなく、「聖ニコラウスの日(12/6)= サンタ」という違いがあります。クリスマスを前に良い子にはクリスマスにプレゼントが、悪い子にはセントニコラスデの日にお仕置きが・・・なんてイベントは日本でも浸透しそうでしょうか?
参考元:The story of Knecht Ruprecht