月の表面の地名一覧!海と高地の名称と人類が着陸したのはどの辺り?
月には海と山があって、白っぽい部分が陸地、月のウサギと言われて親しまれている薄暗い部分が海と呼ばれているんです。それぞれ暗い部分の海の名前や、明るい部分の地名を紹介するので、月を眺めるときの参考にしてくださいね。
月の表面のデコボコした地域の名前は?
月の表面には、薄暗い部分と、明るく白っぽい部分がありますよね。薄暗い部分は「海」で、明るい部分の一部には山脈や、地名が付けられています。
厳密には、全てといって良いくらい、細かにクレーターや凹凸部分に名前が付けられていますが、ここでは代表的な地名を紹介しますね。
〇海と入江の名称
暗くなっている部分は、明るい部分に比べて低地になっています。そして、月を眺めると”1匹のうさぎ”にしか見えませんが、拡大するといくつもの低地に分かれているから、いくつもの”海”の呼び名があるんです。
雨の海
危難の海
雲の海
氷の海
蒸気の海
静かの海
しめりの海
晴れの海
神酒の海
豊かの海
露の入江
虹の入江
〇月の地図
月の表面の白黒はクレーター
月のうさぎは、隕石が衝突した跡でクレーターと言います。そして、この薄暗い部分の「海」に対して、明るい部分を「高地」と言います。
〇月の表面はどうなっているの?
薄暗い「海」の地表は、デコボコが少なく、濃い色をした玄武岩を多く含んでいます。
一方、明るい部分の「高地」の地表は、小さなクレーターが多くて山脈もあり、白っぽい斜長岩(しゃちょうがん)を多く含んでいます。
〇クレーターはいつ頃できたの?
殆どが、42~38億年前に隕石の衝突で出来たと考えられています。いくつか大隕石が落下して、マグマが地表に出てきて固まったのが「海」と呼ばれる薄暗いクレーター部分です。
人類が着陸したのは月の表面のどの辺り?
人類が月に着陸したのは2回。薄暗い海の辺りで、日本ではウサギで親しまれている頭付近になります。
〇宇宙船はいつ頃着陸したの?
初めて人類が月に立ったのは、1969年7月21日(日本時間)の事で、アポロ11号という宇宙船です。2度目は、1972年12月12日(日本時間)の事で、アポロ17号となります。
〇着陸した場所はどの辺り?
ウサギの頭付近の薄暗い部分の2か所に着陸しました。
アポロ11号は「静かの海」
アポロ17号は「タウルス山地」
〇月の石を見るなら・・・
当時、アメリカが月面ミッションで採取した月の石が、両国の親善の証として日本に贈られました。この石は、東京上野の国立科学博物館に展示されていますよ。
最期に一言
月には様々な地名が付けられています。これが、私たちが見ることが出来る月の表側となります。月を眺める時には、ウサギや人の顔に見えるクレーターだけではありません。
あの辺りがアポロ17号の着陸したタウラス山脈かな、静かの海や豊かの海はどこかな?と、月の地図を思い浮かべながら眺めてみてはいかがでしょうか?