防災の日に避難訓練は必要?海外ではどんなことをする?
防災の日になると、日本各地の学校やオフィス、公共機関などで避難訓練が行われますよね。でも、ただ室内から外に移動するだけで訓練になるの?と疑問に思いませんか?それでは海外では?と違う環境と考え方を比較して、避難訓練を見ていきますね。
防災の日の避難訓練は必要なもの?日本だけの習慣?
防災の日には、学校は勿論のこと、職場でも避難訓練が行われますよね。勿論、仕事場なんかで避難訓練なんかやっている暇あるか!なんていう会社もあるかもしれませんが、恐らく日本では年中行事と言ってもいいくらい一般的ではないでしょうか。
避難訓練の目的はハッキリしてる?
火災の場合と事故の場合では、避難の仕方や対処の方法が異なりますよね。でも学校に通っていた頃は、「なんだか知らないけど、机の下に隠れてから外に行けばいいんでしょ?」程度にしか考えていない子供も多かったのではないでしょうか?
これは避難させる側と、避難する側で目的が一致していないことが多いからかもしれません。「いやいや、避難の途中で、火災なら、地震ならと説明しています!」というかもしれませんが、興味のない小中学生や忙しい従業員に、避難の最中に講義をしたところで寝耳に水ですよね。
避難理由や場所を伝えて、安全に誘導する訓練→ 「誘導する側の誘導訓練」
なぜ?どこに?移動の仕方は?目的別に訓練→ 「避難する側の避難訓練」
火災?地震?テロ?事故?一応想定してあるとは思いますが、避難する側には知らせずに本番さながらに火災バージョン、地震バージョンを行ってくださいね。避難をさせる側は目的をハッキリと確認することが大切です。
防災の日の始まりはなぜ始まった?
防災の日は1960年に制定され、1923年に起こった関東大震災に因んで作られた記念日です。記念日ですが、祝日ではありませんよ。だから、昔は避難訓練=地震だったんですよ。
防災の日いつ?
毎年の9月1日になります。この記念日が出来た1960年から、日本全国で防災訓練が行われるようになりました。でも、それまでは関東大震災の慰霊祭が中心だったんですよ。
海外の避難訓練!どんなことしている?
「Airbus・エアバス」
内容は、853人の乗客と20名のクルーという設定で行われました。真っ暗闇にした状態で16ヵ所ある出口の半分、8か所から全員が避難するのに78秒で避難が完了しました。(参考:BBC News)
「カナダ・ユーコン準州」
避難計画を作るのは、建物に責任のある人物、職場で責任のある人物、例えば会社相談役や上級管理職の人などが計画するのが行う。とこのようにガイドラインに記載されているんです。
日本の避難訓練のアイデア!
防災の日だけに関わらず、全国では様々な避難訓練が行われています。中部バスという会社では、大型バスの非常口の開閉の仕方を確認や避難する練習をしたとあります。横浜のシティーバスという会社では、バス事故の多くは火災が起こっているため、中に乗り込んで煙が蔓延させた状態からの避難、消防車によるバスへの放水、救助後の救急法などを訓練しています。
これらはいずれも、運転手やバス会社の人が乗客を救助するというテストのようなものです。だから「9月1日の日中、訓練用の路線バスを用意して1日に数回、希望する乗客の避難訓練」なんて実施して欲しいものですね。幼稚園の送迎バスでは、園児のバスからの避難訓練を行っている場所もあるので、生徒や園児、また地元企業の訓練になるのではないでしょうか?
そう考えたら、電車でも同じことが出来そうですよね。「日中、避難訓練列車を走らせる!」。東京近郊の電車では、徐行や緊急停車を行っていますが、これは運転する側の訓練ですよね。だから、今度は希望する乗客が避難する訓練ができるような、防災の日のイベントとして行って欲しいものです。
そうそう、もう一つ凄い場所での避難訓練があります。「高浜原発」で避難訓練が行われています。そもそも、原子力発電は100%安全です!と言って建設されたのだから、災害が起きても問題ないはずですが・・・。そして、本来はこの中に逃げ込むのが一番安全なはずなんですよね・・・・。(参考:国際環境NGO グリーンピース・ジャパン)
最期に一言
この様に色々な災害対策が行われているので、防災の日には面倒くさいなんて思わずに、自分達で更にリアルな想定をして、訓練に参加してみてはいかがでしょうか?