靴を電線にぶら下げるたり人に投げるのはなぜ?靴の日に考えたい習慣
英語圏の映画を見ていると、たまに靴が電線にぶら下がっているのが目に入ります。生活したことがある人なら見たことありませんか?また、靴を投げつけるという事件がありました。そこで、日本の靴の日(3月15日)に因んで、靴の習慣について紹介しますね。
靴を電線にぶら下げるのはなぜ?
靴を電線にぶら下げる意味は、いくつかありますが、残念ながら「これがオリジナル!」とか、「普通は~」という定説がないんです。
ぶら下がっている状況、場所などで意味が変わってくると言われています。そこで、ぶら下がっている状況や場所と、それぞれの意味を紹介しますね。
●場所はどこでも、麻薬取引場所、またはこの様な人たちのナワバリという意味
●交差点の電線の場合は、ギャング(日本だと暴力団)の自己主張
●麻薬中毒者たちが、麻薬購入のホットスポットだというシンボル、またはサイン
●身内や親しい友人が無くなったとき、彼らの生きた名誉として
最も一般的なのは、卒業シーズンの学校周辺と通学路や市街地になります。だから、最も一般的な考え方は、生徒達の卒業やナワバリと考えれば分かりやすいですよね。
流石に今の時代、世界中の先進国の住宅街で麻薬取引はないでしょう。また世界中の住宅街に暴力団が潜んでいるわけではないでしょうから。
靴を投げる行為にはどんな意味がある?
一時期、世界各地で相手に靴を投げつけるという行為が多発しました。
この行為は、中東で「アメリカは長い間靴で踏み続けてきた!」「自分たちを虐げてきた」といって靴を投げつけたという事件があったのをご存知でしょうか?俗にいう「ブッシュの靴」です。
ブッシュの靴とは?
2008年12月14日に、イラクを訪問した元アメリカ・ブッシュ大統領が、記者から靴を投げつけられるという事件が起こりました。
この記者が、「我々は長年、アメリカから土足で踏みつけられてきた!(虐げられてきた)」と言って、両方の靴を投げつけたんです。
このとき元大統領は両方とも除けて、「両方ともサイズ10インチだった~」という発言が残っていますが、それ以来、世界各国で靴を投げつけられる、という事件が発生するようになったんです。
その後、靴を投げられた事件の一例
2009年2月2日 イギリスのケンブリッジ大学
2009年2月18日 インドネシアでヒラリークリントン国務長官
2009年9月16日 イラクでパトロール中の米軍車両に向かって
2009年10月1日 トルコ最大の都市イスタンブールのビルギ大学
2009年12月1日 パリにて、元大統領に靴を投げた記者がイラク人から
2010年10月26日 オーストラリアの番組中に視聴者から
このように、靴を投げるという行為が、一時期は流行のように行われていたことから、抗議や抵抗などの意思を表す靴を投げる行為のことを「ブッシュの靴」と呼んでいたんです。
日本の靴の記念日には・・・?
靴の記念日という日をご存知でしょうか?かなりマイナーな記念日ですよね。この日は、日本で最初に西洋風の靴が製造された記念日なんです。
分かりやすくまとめると次の通りになります。
発祥地・・・東京都築地
靴の製造工場開始・・・1870年(明治3年)3月15日
ご存知の通り、江戸時代まで日本人の履物といえば、藁(ワラ)を編んで作った「草履(ぞうり)」や「草鞋(わらじ)」、他には「下駄」や「雪踏(せった)」などでした。
中国にも遥か昔から靴がありましたが、当時の日本で西洋風の靴と呼ばれた、今では”一般的な靴”が日本で生産され始めたのが1870年なんですよ。
最後に一言
海外旅行に行ったら、ちょっと目線を上げて見てくださいね。靴が電線にぶら下がっているかもしれません。特に卒業シーズンの6月中旬から7月上旬の市街地が「旬」の季節となります。
それでは、3月15日の靴の日には、一度は靴について考えてみてはいかがでしょうか。