奈良時代から続く祭頭祭はどんなお祭り?鹿島神宮への行き方!
祭頭祭は、全国的にはちょっと知名度の低いお祭りですが、奈良時代から続く由緒正しい鹿島神宮のお祭りの一つなんですよ。
例年のお祭りの開催情報を元に、どんなお祭りなのか、また鹿島神宮への行き方や駐車場などの情報について紹介しますね。
祭頭祭とはどんなお祭り?
奈良時代の頃、防人(さきもり)が九州を守るために鹿島神宮で無事を祈願して出立、そして無事に帰還したことを祝った行事が、このお祭りの始まりといわれています。
因みに、五穀豊穣、つまり豊作を祈願した、「春季祭」という春のお祭りも、同じ日の夜から開催されます。
祭頭祭の名前の由来は?
諸説がありますが始まりは防人。その後、趣旨が変わりますが全て同じ日に同じような内容で行われてきました。
●奈良時代頃、防人が九州へ出立する、「出立と安全祈願」のお祭り
●仏教的な考えになりますが、江戸時代は「出立~彼岸」を表したお祭り
●明治時代には、主に「五穀豊穣」を司ったお祭り
●昭和時代初期頃までは、富国強兵を司る「防人」のお祭り
この様に各時代によって、お祭りの趣旨が違うと伝わっていますが、どれも「始まり」「出発」を意味するところから、「始まり= 頭」→ 「始まりの祭り= 祭頭」という意味だと考えられているんです。
お祭りの内容は?
午前中、5歳くらいの男子が大総督に扮して、狩衣装で社殿に上がると祭頭祭が開始されます。
午後、甲冑に着替えた男子が肩車されて、色鮮やかな衣装を着た約200名くらいの行列の祭頭囃(はやし)の先頭に立って、街を練り歩きます。
夜、豊作を祈ったお祭り、春季祭の神事が社殿で行われます。こうして、一日で二つの神事「祭頭祭」「春季祭」というお祭りが行われます。
※祭頭囃の衣装は、当時防人が唐服を着て戻ってきて、そのままの衣装で鹿島神宮に参拝したことに由来しているんですよ。
祭頭祭と春季祭の流れについて
10:00・・・社殿で神事、を「祭頭祭」が行われる。
13:00・・・出陣式として祭頭囃の行列が出発
15:30・・・鹿島神宮到着、囃が行われる
18:00・・・五穀豊穣の祈願、「春季祭」が行われる。
祭頭祭の詳細
祭頭祭の開催日: 毎年3月9日(旧暦2月上旬~2月中旬)
開催時間: 祭頭祭・・・10am~、春季祭・・・6pm~
開催場所: 鹿島神宮
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祭頭祭が開催される鹿島神宮とは?
鹿島神宮は、日本神話に登場する「武甕槌大神・タケミカヅチ」に由来しているのと、初代・神武天皇元年に創建されたという、とても由緒正しい神社なんですよ。
鹿島神宮の御祭神・・・武甕槌大神・タケミカヅチノカミ
神武天皇元年に創建というと西暦では?
日本の年代「庚午年1月1日」→ 西暦「紀元前660年2月18日頃」
つまり、鹿島神宮の由来は紀元前に遡るということになるんですね。
武甕槌大神・タケミカヅチと鹿島神宮の関係は?
タケミカヅチノカミは出雲の国(鳥取県と島根県の境)に、フツヌシノカミが降り立って、オオクニヌシノミコトと国譲りの交渉を行い、成功を納めた神様です。
神武天皇が東を納めに遠征した時、タケミカヅチノカミの神威で窮地を救われて、東国統治に成功します。この神威に感謝して、天皇として即位した時に鹿島神宮を建設して、タケミカヅチノカミを祀ったのが始まりです。
※それ以降、タケミカヅチノカミは武神として、歴代の将軍などに崇められています。
電車とバスでのアクセス方法と駐車場情報!
電車・バスと車での行き方を紹介しますね。ちょっと郊外なので、車で行くと周辺の観光に便利ですよね。でも電車やバスで行けば、快適に渋滞知らず、時間通りに行動ができるというメリットもあります。
バスでの鹿島神宮への行き方
※京成バス・かしま号
電車での鹿島神宮への行き方
総武線快速・東京駅→ 成田線・成田駅→ 鹿島線・佐原駅→ 鹿島神宮駅
※いずれも、東京駅からの所要時間、約2.5時間
※佐原駅からの鹿島線は1時間に約1本の運行
車での鹿島神宮への行き方
第一駐車場・・・茨城県鹿嶋市宮中2306-1
普通車/300円、中型車/500円、大型車/700円
第二駐車場(無料駐車場)・・・茨城県鹿嶋市宮下2-8
御手洗駐車場(無料駐車場)・・・茨城県鹿嶋市宮下1-6-15
※第一と第二は正面鳥居の近く、御手洗地区は神社裏手となります。
※”おてあらい”がある駐車場ではなくて、”みたらい”という地区の駐車場のことです。お間違えの無いように♪
お問い合わせ
鹿島神宮
茨城県鹿嶋市宮中 2306-1
TEL 0299-82-1209
最後の一言
鹿島市は茨城県南東、千葉県銚子の北に位置する海の近くのちょっと郊外の街ですが、そこに広大な敷地に林と神社があるので、ノンビリ過ごせますよ。
祭頭祭の日には、かなり賑わうことが予想されますが、一泊してその翌日か前日に鹿島神宮周辺観光を楽しんで見てはいかがでしょうか?
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