ノロウィルスに感染したときの症状と対策と治療方法について!
体調を崩すと健康だったときが懐かしく思えてきますよね。特にノロウィルスに感染すると、下痢と嘔吐を繰り返すので非常に辛いですよね。そこで、ノロウィルスの症状を確認と対策と、どうやって治療したらいいのかについて紹介しますね。
ノロウィルスに感染したときはどんな症状?
秋から春にかけて、急に「下痢」「嘔吐」「吐き気」という症状がでたら・・・・・
それは、「ノロウィルス」かもしれません!
ノロウィルスの感染経路
口、鼻、目など、粘膜を通して体内に入ると感染しますが、免疫力の強い人などは、体内にノロウィルスが入り込んでも発症しない場合があります。
ただし、このウィルスはかなり感染力が強いので、かなり高い確率で発症、そして発症しなくても他の人に感染します。
感染から発症までの流れ
1、感染~増殖
体内に入り込んだノロウィルスは、胃を通り過ぎて「小腸」にたどりつくと増殖を始めます。
2、増殖~排出
次に、増殖を始めたウィルスを体の外に排出するのが、独特の症状の「下痢」「嘔吐」「吐き気」が発症。感染~排出までの期間「半日~2日」
3、発症~症状のピーク
個人差がありますが、発症した時にはすでに大量のノロウィルスが体にいるということになります。体に入り込んだ「遺物= ウィルス」を体の外に排出をします。下痢、嘔吐の平均期間は「約1~2日間」。
※ピーク期間は個人差があります。体調・年齢・抵抗力の強弱などによって、短期間で終息する人と、長期間に渡る人がいるからです。
4、症状のピーク~ノロウィルス排出期間
「約2~3週間」かけて、体から排出され続けるといわれています。下痢や嘔吐が治まっても周囲に移さない様な心配りや、周囲の人たちも気を付けて生活を送ってくださいね。
ノロウィルスの代表的な症状とは?
●ご紹介した通り、ノロウィルス独特の症状とは・・・・
「下痢」「嘔吐」「吐き気」
●更に、個人差があるので全くない人と発症する人に分かれますが・・・・
「発熱」「腹痛」
●そして、これらの症状が元で、他の症状が出る場合があるので要注意!
「脱水症状」・・・下痢や嘔吐などが原因
「肺炎」・・・嘔吐したとき、汚物が誤って肺に入ってしまった場合
「窒息」・・・嘔吐したとき、汚物が喉に詰まってしまった場合
※ノロウィルスで体が弱っているいるときに、他の病気やウィルスなどに感染する可能性もあるので注意が必要です。
ノロウィルスに感染した時の対策は?
ノロウィルス独特の症状が発症したら、二つのことを考えてください。
1、他の人に感染を広めないようにする!・・・”周囲の処置”
2、自分の体調を早く改善する努力!・・・”自分の処置”
感染を広めないようにするには?
●鼻水、唾液、吐しゃ物(嘔吐・下痢)を吸引しないように注意する
●感染者が触れたドアノブや便座などを拭き取って、拭いたものは捨てる
●食器などは、洗剤で殺菌できないので、水で流すか、熱湯消毒する
●洗濯物は、バケツなどで一度水洗いしてウィルスを流してから洗濯機にかける
※感染経路や対処に関しては「ノロウィルスに感染する3つの経路と身の守り方」を参照してくださいね。
早く回復する努力をするには?
下痢・嘔吐などの平均発症期間は、たった1~2日なので食事を抜いても問題ありません。最低限の栄養補給と水分の摂取、そして安静にして体を労わることです。
ノロウィルスの症状が出たときの治療方法は?
ノロウィルスには、ワクチンや特効薬はありません。また、特殊な治療というものは無いんです。将来特効薬ができるのを期待するしかありません。それでは、ノロウィルスに感染したらどうしたらいいのでしょうか?
ノロウィルスに感染した時の治療方法は?
●「水分補給」・・・脱水症状を防ぐ!吸収の早いスポーツドリンクは理想的!
●「食事」・・・嘔吐に供えて、固形物は避けた方が良いですよ!
●「栄養補給」・・・ゼリー状や液体の栄養剤だと吸収が速いので効率的!
●「安静にする」・・・体内でウィルスと戦うことに集中!体を休めること!
ノロウィルスに感染したとき、行ってはいけないこと!
●「下痢止めを使ってはいけません!」、体内からウィルスが排出されるのを止めてしまうので、長引く原因になるからです。
●「無理して食事はとらない!」、嘔吐して、気管に詰まったり、肺に入ったりして肺炎の原因の可能性があるからです。
●「頑張って作業をしない!」、感染者が動き回れば、その分周囲の人に感染する可能性が高まるからです。
ノロウィルスに感染したとき必要ないこと
●ノロウィルスの検査・・・検査結果がでても、既に回復し始めています。
●処方箋を依頼、薬の要求・・・薬はありません。
※検査も薬も治しようがありません。病院へ行くのは、脱水状態の回復、衰弱しているときの回復、呼吸困難や生命維持が困難になる前の処置として行ってください。
ノロウィルスが発症したとき気を付けることは?
簡単に脱水状態になってしまいます。次のような症状のときは脱水状態の可能性を心配してください。特に乳幼児の場合は、あっという間に衰弱してしまうので、注意が必要です。
●半日以上尿が出ない場合
●尿の量が少なくて、色が濃い場合
●唇がカサカサになって、尿が出ない少ない場合
嘔吐をしたとき、乳幼児や高年齢の方は、喉に吐しゃ物が詰まる、肺に入って肺炎になりやすい場合があります。
●嘔吐の後、長時間むせ続けて、呼吸が困難になりそうな場合
●嘔吐の後、反応が無くなる、ぐったりしている、呼吸困難に陥った、なりそうな場合
このような状態になった、なりそうな場合は、「救急車」か「病院で点滴」が必要になることがあります。周囲の人が目を光らせておくことが一番大切で有効な対策とになりますよ。
最後に一言
嘔吐や下痢が始まったら、兎に角「トイレと布団に籠る」「水分補給」「最低限の栄養補給」「回復待ち」が一番有効な対応策となります。
ただし、衰弱や脱水状態になりそうなときは、早めに病院に行って点滴をして貰うなどの処置をしてくださいね。