鏡餅を食べる日と飾る期間はいつからいつまで?鏡開きのやり方は?
お正月には鏡餅を飾りますが、いつからいつまで飾って、いつ食べていますか?食べ方はお好みで構いませんが、飾る期間は間違えたくないものです。それから鏡餅は大きな餅の塊ですが、鏡開きにもやり方があります。そんな鏡餅について紹介します。
鏡餅はいつ食べたらいい?
お正月にお餅を食べますよね。お雑煮は代表的な食べ方の一つで、他にも焼いたり、お汁粉にしています。
そして念のために確認ですが、「お正月に食べるお餅」と「お供えした鏡餅」は食べる日は一緒ではないですよ。
◇お正月に食べるお餅と飾るお餅
お正月にお餅を食べるなら、鏡餅とは別で買うか、お餅をついて用意してくださいね。鏡餅は「お正月のあと」に食べます。鏡餅は神様にお供えした食材なので、お正月が明けるまで食べることができないからなんです。
◇鏡餅を食べるのはいつ?
お正月が明けてから食べますが、ここが大きなポイントで、お正月期間というのが地域によって違うからなんです。
そして、お供えしたお餅を下げて食べることを「鏡開き」と呼んで、実際に割ることを「鏡割り」と呼びます。最も一般的な鏡開きをする日は「1月11日」となります。
昔は1月20日に鏡開きという説もあります。この日は正月行事が終わる日で、全てのお飾りを外して神饌(神様にお供えした食べ物)を食べる日ともいわれています。でもあります。また有力な説で、徳川3代将軍が4月20日に亡くなったので、20日を避けるためだという説もあります。
◇鏡餅はなぜ食べる?
お供えしたものを食べるのは、珍しい話ではありません。それに捨てるのは勿体ないですよね。
それだけではなくて、お正月にお供えした神饌を食べるのは、神様が手を付けた食べ物を食べることで、ご利益を体に取り入れるという意味も含まれているので、昔から縁起物として食べられてきました。
鏡餅を飾る期間はいつからいつまで?
鏡餅を食べる日が分かったところで、飾る期間は一体いつからいつまでなのでしょうか?お正月飾りと同じ期間で、「12月中~1月7日/15日」まで飾ります。
あれっ?と思いませんか・・・・
そうなんです。鏡開きをして食べる日と、鏡餅を飾り(お供え)終える日が違うんです。鏡餅を下げてから食べるまでの間、特別に何かする訳ではありませんが、同じ日には食べないんです。
1月7日(1月15日)にお正月飾りを片付け始めて、少し落ち着いた1月11日(1月20日)にどんど焼きと鏡開きを行うのが習慣となっています。この辺りの行事日程も地域差があるので、お住まいの地域を確認をして下さいね。
◇鏡餅を飾り始める日と下げる日は?
鏡餅を飾る具体的な日は地域によって異なります。早い地域で12月8日から、別な地域では12月13日から飾り始めます。
鏡餅を下げる日も地域差があります。一部の地域では1月4日と1月20日、一般的には1月7日と1月15日に鏡餅を下げます。
1月4日の地域は例外ですが、その他の地域では鏡餅は「松の内を過ぎたら」下げます。
◇鏡餅を飾る期間をまとめると
飾り始める日・・・12月8日か、12月13日~12月28日・12月30日
飾り終える日・・・1月7日、1月15日、1月20日、例外で1月4日
どの日にちが正しいという訳ではありません。地域差なので、お住いの地域に合わせるか、ご紹介した日にちの中で、ご自身が定めた日にしてください。柔軟な対応で構わないですよ。
※正月飾りや松の内について詳しくは、別記事「正月飾りを飾る時期はいつからいつまで?」をご参照ください。
鏡開きのやり方は?
さて、真空パックに入ったお餅は別として、いざ鏡開きをしてお餅を食べよう!となったときお餅はカチカチに固まっています。もしくは、包丁で何とか切れるかも・・・・やっぱり切れないかも・・・・という状態ではないでしょうか?
◇気を付ける事
包丁や他の刃物で切ってはいけないんです。もう武士の時代から相当時間が経っているので今更なんですが、「切る=切腹」に繋がるので避けられてきました。
◇どうやって細かくしたらいい?
お餅はカチカチになっているはずなので、金づちや木づちなどで砕いて・叩き割ってくださいね。鏡餅をたたき割るから「鏡割り」と言うんですよ。
いきなり割ると、お餅の破片が飛び散ってしまうので一工夫必要です。手順は「丈夫な布に鏡餅を包む」「木づち・金づちで叩く」「破片を細かく砕く」たったこれだけです。もし叩いている間に布が破れそうになったら、当て木をするなどもう一手間かけてくださいね。
最後に一言
鏡餅を飾ってから食べるまで待ち遠しいかもしれません。または早く食べきって片付けたいという人もいるかもしれませんが、神様にお供えしたお餅なので、お正月が明けるまで我慢してくださいね。
それでは、鏡餅を煮て・焼いて・揚げて美味しく頂いてください。