初詣はいつまでに行けば一年のご利益がある?おみくじの場合は?
初詣とは、いつからいつまでの期間のことなのか、いつまでにお参りするとご利益があるのか気になるところです。また、初詣に行ったらおみくじを引いて帰るのが習わしといっていいくらい一般的です。そこで、初詣とおみくじを引く期間について紹介します。
初詣はいつまでに行けば一年の祈願になる?
初詣には二種類の考え方があります。どちらが正しいか?と聞きたくなると思いますが、残念ながら決まりが無いので「自分次第」で構いません。
●年が明けて、一年の間で最初にお参りに行くことを「初詣」
辞書には初詣に関してこのように記載されています。でも、神様が帰ってから諸々の祈願をしても、聞いてくれる人(神様)がいないと効果が半減しそうですよね。
参考:三省堂ウェブディクショナリー
●神様が起こしになる「松の内」の間にお参りすることを「初詣」
このような考え方も一般的に広まっています。
◇お正月期間と松の内
お正月飾りをしている家に神様が起こしになりますが、このお飾りの門松を飾っている期間を松の内といいます。そして松の内に関しては諸説がありますが、一般的には次の通りです。
松の内とは・・・「元旦~1月7日/1月15日」
※お正月飾りについて詳しくは「お正月飾りの期間としめ縄飾りと門松はなぜ飾る?」を参照してください。
□初詣はいつ行く?
年が明ける前に神社に赴いて、深夜年が明けたら神様にお参りするのが初詣の始まりといわれています。または元旦の朝、夜が明けたらお参りに行くのが習慣でした。
様々な理由から、元旦にお参りに行けない人がいます。仕事が休みの3が日の間に行く人もいます。仕事始めの1月4日以降行く人もいますが、一年の諸々の祈願なので、神様がいる間にお参りするのが一般的になります。
初詣の期間は正式にはいつからからいつまで?
これまでご紹介した通り、辞書によれば、3月に行こうがお盆に行こうが、最初に神社にお参りに行くのが初詣となります。これで構わないという人は、好きな時にお参りして構いません。
本来の、お正月行事の一環と考えるなら、「年が明けたら日から松の内が終わる間」にお参りに行くというのが、現代の一般的な期間となります。なぜなら、この期間だけ、歳年神という豊作を司る神様が起こしになるからなんです。
何を重んじるかは人それぞれなので、次のようにまとめてみました。
神様がいる期間の初詣・・・1月1日~1月7日/15日
神仏は関係ないけどお参りに行く場合・・・いつ神社に行っても初詣
□初詣は神社?お寺?
初詣は通常、神社にお参りすることですが、お寺でも参拝を行っているところがあります。またどちらにお参りしても、ご利益に良し悪しの違いはないので、どちらに行っても、両方に行っても構わないですよ。
お寺の代表的な例: 清水寺、浅草寺、川崎大師、総持寺など
初詣のおみくじは何日に行くと一年が占える?
初詣に行くと、お参りとセットのようにおみくじを引きます。このときばかりは、一年間の健康や諸々の祈願に来ているので、おみくじも一年間の運勢を占う、一大行事として気合が入るというものです。
でも、おみくじとはいくつか方法と考え方があって、神社によって多少異なります。また、大吉、小吉、凶や大凶のように段階が分かれているものばかりはありません。
□おみくじにどんな種類がある?
行った先の神社によっておみくじが違う場合があります。こればかりは全国津々浦々、各神社次第なので、ここでは代表的なおみくじを挙げておきますね。
●国政を占うために行われていたのが「吉と凶」だけのおみくじ
●生活の仕方や道徳が書かれている「大御心」というおみくじ
●個人を占い段階で表した一般的な「大吉~凶」のおみくじ
□おみくじとは?
おみくじはその年を占うものではなくて、書かれた内容や吉凶を元に、目標達成の障害を避ける、または最短で達成できるようにする指針のようなものなんです。
だから、「凶だから今年はアンラッキーな年だ!ダメな年だ!」ではなくて、「凶だから、目標達成まで障害が多いだろうから先手を打っておこう!」と考えて引いてくださいね。
□いつまでに引くのが一年のおみくじ?
これまでの説明で、もうお分かりだと思いますが、一年を占いおみくじというものは基本的には無いので、いつおみくじを引いても構いません。
翌日に引けば、また違った運勢が出る場合があります。ただし、神様が起しになっている、お正月の松の内の期間の占いは「神託」という考え方もあります。
折角なら、ご利益のありそうな「松の内」におみくじを引いて、目標達成の指針にしてみてはいかがでしょうか?
最後に一言
これまでの話をまとめると、初詣に行くのもおみくじを引くのも「元旦~1月15日」と考えればいいと思いますよ。
「初詣= 神様がいる期間」で、おみくじにはご利益は無いので「1年の目標達成の指針」と思って引いてくださいね。