文化の日とは何を記念する祝日?文化とは何をする事?
2016/09/19
文化の日は11月の祝日で、この日の前後は文化祭を行う日、博物館や資料館が無料になる日として過ごしてきたと思います。
でも、この日は何を祝う日なのでしょうか?また文化とはどんなことを指しているのでしょうか?そんな文化と文化の日について紹介します。
文化とは何のこと?どんな意味?
一言で”文化”と言われて物凄く広い意味で使えますよね。また使い方や場面によって意味も変わってくるので、国語辞典を参考に「文化」とはどんなことか確認しますね。
1、「社会を構成する人々によって週間・共有・伝達される行動様式ないし、生活様式の総体、言語、習慣、道徳、宗教、種々制度などはその具体例」
2、「学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの」
3、「世の中が開け進み、生活が快適で便利になること。文明開化」
4、「他の語の上に付いて、ハイカラ・便利・新式などの意を表す」
出展:「日本国語大辞典」
なんだか、分かったような分からないような説明内容ですよね。そこで辞書の説明を要約すると・・・・
「生活スタイル」
「芸術、学問、宗教などの活動」
「世間の生活水準が向上する開発」
「最新技術の向上」
国語辞典の”文化”とはこのようなことなので、文化の日には4つの事に沿った活動をすれば良さそうですね。
文化の日とは何の日?なぜ祝日?
文化の日とは、先ほどご紹介したような活動をすればよさそうですが、その前に一体どんな日として設定されているのでしょうか?
文化の日とは
「国民の祝日の一。11月3日。自由と平和を愛し、文化をすすめることを趣旨とする。」
という趣旨で定められていますが、よく分からない内容だと思いませんか?自由と文化?、平和と文化?・・・・
言葉の意味は分かりますが、それなら食事の日の祝日とか昼寝の日の祝日があっても良さそうなものですよね。
◇文化の日の始まり
ご存知の方が多いと思いますが、11月3日は明治天皇の誕生日に休日として1873年に定められたのが始まりです。
その後、1947年までは明治節として祝い続けていましたが、戦後天皇の誕生日を祝う休日が禁止されます。11月3日を憲法記念日に設定しようと試みましたが、5月3日に決定。そして憲法に関わらない日ならば休日にできるということで、1948年の祝日法に「文化の日」が制定されるようになりました。
文化の日とは!文部科学省と文化庁では?
現在、文化に関わる省庁ではこの日はどんなことを行っているのでしょうか?
11月1日~7日を「教育・文化週間」としています。
この習慣は、1959年から始まって約半世紀の間続いているんです。
文化・芸術活動を促進する日として、関心や理解を深めたり、文化財保護強調週間としても活動が行われます。
全国各地での博物館・美術館や公共施設では各種イベントを促進しているんですよ。例えば・・・
・博物館・美術館の無料公開、特別展示
・伝統芸能・工芸の鑑賞会など
・市民文化祭として、地域ごとの文化・芸術活動
・図書館や公民館などでは各種講座が開催
・大学では一般向け講座の開催
・子供向けの体験学習
などその他、様々なイベントを各施設で行われるよう推奨されているので、是非地元のイベントを調べてみてくださいね。
最後に一言
文化の日とは漠然としすぎていて、何をもって文化としたら良いのかよく分かりませんでしたが、このように具体的に書き出すことで、なんとなくわかったような気がしませんか?
でも先ずは、”文化的活動”が最優先!折角の文化の日なんですから、今まで触れてこなかったような文化活動に参加してみてはいかがでしょうか?
それでは、文化の日の休日を楽しんでお過ごしください。