甚平を着るときの持ち物と履物と着こなすポイントは?
2016/07/25
甚平を着て花火大会やお祭りに行くとき、財布やモバイルフォンを持って行くには?何を履いて行く?皆どうしているのでしょうか?
女子の浴衣に合う小物は簡単そうですが、男の甚平となると・・・そんな甚平の持ち物と履物など着こなし方について紹介します。
甚平を着るときの持ち物は?
普段着のときはバックパックやとトートバックなど使っていたとしても、甚平を着たとき何を持とうか迷いませんか?財布やモバイルフォンやカメラを入れて持ち歩きたいとき困ってしまいますよね。
〇巾着袋
男の甚平でも、女の甚平でも見た目も使い方としても巾着袋は合いますよ。気を付けてほしいのは、他の小物と同じく男物と女物に気を付けてくださいね♪
出典:伝統芸術を着る会様
〇信玄袋
一見巾着袋と違いはなさそうですが、底の部分に楕円形の厚紙を敷いて口を紐でしめる入れ物の事です。
出典:伝統芸術を着る会様
値段を知りたい方は⇒ 伝統和服(左の袋物から進んでください)
〇いいものを買っておくなら
印伝(いんでん)という鹿革に漆を使って模様付けした伝統の工芸品のことです。甚平だけでなく、和服全般と普段着でお出かけするのに合う、重宝する品物です。
因みに、甲州印伝という400年以上山梨県で伝承されている革製品なんです。
甲州印伝の参考商品⇒ 甲州印伝≪印傳屋≫
〇通常は手ぶら
甚平のとき、基本は手ぶら!懐に最小限のものを入れるのが粋と言われてきました。また、最近の甚平や作務衣にはポケットがついているものも作られているので、バック無しのオシャレに挑戦も可能です。
※お店を回ってみてみたいという人は呉服屋さん・和服屋さんに行くと見つかり易いです。ただしお店によって品揃えが全く違うので、事前に下調べしておくといいでしょう。
甚平のとき履物 何を履いたら合う?
甚平なら昔ながらの履物、雪駄か下駄が定番です。ところが、最近そのどちらもなかなか取り扱っていないもので、見つけるのに一苦労してしまいます。
いえ、そもそも下駄と雪駄を買いに行ったことがない、品を見比べたことが無いという人の方が多いのではないでしょうか?そこで、下駄と雪駄の紹介をしつつ、甚平とマッチした履物を紹介しますね。
〇下駄
下駄とは世の中に広まっているイメージ通りでしょうが、改めて簡単に説明すると、「歯が2本、鼻緒を通す穴が3つ、木で作られている」このようなものを指します。
〇雪駄と草履
草履は、下駄よりも正装に向いた履物でした。ご存知の通り、洋服と靴が日本に入ってくるまでは主流の履物でしたよね。
どんなものかというと、底に歯が無くて・平らで・鼻緒がすげられているもの、ワラや竹皮で作られた物の事を指します。因みに、女性ものに多いのは「合皮・革・布・畳」で出来ています。そして「花緒が差し込まれている(すげられている)」・「底には皮が貼ってある」ものなどが特徴です。
雪駄とは、見た目は草履と似ていますが、大きな違いは「裏底に皮が貼られているので」「湿気や防水機能に優れている」「踵に金具がついているので」傷みにくいのが特徴です。
因みに、雪駄は草履の一部で、語源は「せつだ・せきだ(席駄)」から変化して「せった」と呼ばれるようになりました。「雪駄」という字は、今では定着していますが、元々は当て 字です。
〇サンダル
夏の定番、ビーチサンダル!材質が違うだけなので、見た目を気にしなければこんなのもありです。ただし底が薄いので、花火大会のように遠出するときには不向きですよ。
そんなときは「スポーツサンダル」がオススメ。甚平とベストマッチとまではいかないけど、十分許容範囲内です。
〇スニーカーや地下足袋
ちょっと違うような気もするけど、こんなのもありなんです。特に雨上がりで汚れたくないときや、歩きずらいとき、近所のお祭りにちょこっと顔を出す程度のときなどに向いています。
また車で遠出するとき、自宅から花火大会やお祭り会場まではスニーカーで、現地で草履や下駄などに履き替えるのも一つの手段ですよ。
甚平でお出かけするならコーディネイションがポイント!
甚平を着て、持ち物の用意と靴も良い出来たら、花火大会やお祭りに出発です!
ここで大切なのは、甚平単体、履物・バッグ単体だけこだわるのではなくて、全体を見て小物の帽子や扇子なども見て欲しいところです。
〇団扇・扇子
小物でちょっとオシャレを意識しつつ、いつでも扇げるというのはポイントが高いですよね!持ち物は最小限、手には扇子!
〇ハット(帽子)
和洋を混ぜたお洒落さん!洋風の帽子なんていかがでしょうか?明治を彷彿させる雰囲気もカッコイイ/可愛いと思います。でも間違っても「キャップ」はかぶらないでくださいね。
〇最近は、甚平は男女兼用?
二人そろって甚平を着て、ハットをかぶり、一人が巾着・一人が扇子なんて格好をして、お出かけなんてどうですか?
最後に一言
甚平でお出かけに賛成できない人もいますが、それはそれ。人それぞれ価値観や意見が違うので、ここでは「甚平を着てお出かけする」というのが大前提でお話しさせて頂きました。
甚平に関して詳しくは⇒ 「甚平と作務衣と浴衣の違いについて」
それでは、今年も和服でお祭りや花火大会を楽しんできてください!