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大磯の左義長 重要無形民俗文化財になった道祖神の火祭り

      2016/01/11

毎年、神奈川県大磯町で行われる左義長は関東地方を代表する火祭りです。
しかし近年、左義長(どんと焼き)は、大気汚染や需要が減るなど、
縮小や廃止されるようになってしまいました。
 
そんな中、大磯の左義長は現在も、毎年数百年の歴史を絶やさずに催行され、
出店などでない純粋な火祭りとして、
国指定の重要無形民俗文化財に指定されています。
 
 
そんな神奈川のどんど焼きを紹介します。
  

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大磯の左義長は国指定の重要無形民俗文化財

神奈川県の相模湾に面した大磯町。
この町では毎年1月14日前後の週末・祝日に、
左義長 = どんと焼きが行われてきました。
 
 
今年の大磯の左義長 日時
開催日: 2016年 1月11日(日) 悪天候の場合は12日(月・祝)に延期
時間:  火入れは6:30pm(予定)
場 所:  左義長・ヤンナゴッコは大磯北浜海岸
       七所まいりは各道祖神
 
※近年、1月14日前後の土日・祝に開催されるようになりました。
 流石に平日は皆、都合がつき辛いでしょうから、仕方ないですね。
 
 
因みに、関東地方ではあまり左義長という呼び方はしないので、
 
「左義長ってなに?」
 
と左義長を知らない人が大勢います。
でも全国的に定着した呼び名なので、”一部の地方では知られていない”
という程度に思っておいてください。
 
 
大磯の左義長の始まりは、詳しい記述が残っていません。
今知られているのは、400年以上前から伝わっている火祭りだということです。
またこの火祭りは、道祖神を祭ったどんと祭と伝わっています。
 
 
全国の大半のどんと焼きは、お正月に田の神様を家に迎えます。
1月15日頃、自分たちの田でとれた藁を燃やすことで、
その煙に乗って田に帰っていくと言われてるので、
一緒に神様に関連したものを燃やします。
 
この時、正月のお飾り全般やお守りやお札を燃やして、
その火で焼いた食べ物を食べれば、1年間”無病息災”になるといわれているので、
団子や餅、みかんを焼いて食べて、どんと焼きが終了します。
 
 
しかし、この大磯の左義長は、通常のどんと焼き同様火を焚いて
団子を焼いて、食べて終わりではありません。
 
 
※次に、大磯の左義長は何をするのか紹介します。
 
 
 
 

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大磯の左義長は何をする道祖神の火祭り?

実はこのお祭りは、1月中旬にどんと焼きをするだけではありません。
約1か月かかって行う行事で、最後にどんと祭である左義長が行われます。
それでは順を追って書く行事の説明をします。
 
 
1、12月8日に一番息子という行事があります。
朝、道祖神・塞の神(さえのかみ)の祠(ほこら)の前にある石に縄をつけて引いて、
子供たちが家を巡り、賽銭を受け取ります。
巡り終わると、風邪をひかないようにという意味で豆腐を食べる習慣があります。
 
 
またこの日には、目一つ小僧という厄神がきて、
村人の行いを帳面につけて回る日と言われています。
   
この”目一つ小僧”とは一つ目の妖怪の事で、
戸締りや行儀の悪さなど家の落ち度を調べて回り、
疫病神に報告して災難をもたらすといわれています。
 
ところが、12月8日に道祖神にこの記帳を預けて、2月8日に受け取りにくるため、
1月15日前後のどんと焼きで焼き払えば報告できなくなるということで、
災難を逃れられるという意味も含まれています。
   
 
2、1月11日から3日間、オカリコ(御仮籠)
松の内の後、竹や松を買って祭りの準備を始めます。
オカリコ(御仮籠)は、子供たちが木で作ったオカリコにこもることで、
1月11日から3日間、塞の神を祀り、入り口には賽銭箱を置き、
中に火鉢をおいて餅を焼いたりみかんを食べます。
 
また、隣町との境にしめ縄を張り、さいの目に切った大根をつけます。
 
 
3、七所参り(ななとこまいり)
1月11日から3日間、
町内8ヶ所ある道祖神・塞の神のうち7か所を順に巡って参拝して、
家の安全や無病息災を祈願します。
 
 
 
4、セエトバレエとヤンナゴッコ
セエトバレエは、火を焚くやぐらを燃やすことで、全9基が浜辺に設置されます。
そして当日の夜に点火され、盛大に火祭りが行われます。
 
次にヤンナゴッコは、セエト(やぐら)に点火されると、
ソリに乗せた神様の仮の宮を壊して海に入れて、海と陸とで綱引きを行います。
 
この珍しい二つの行事が大磯の左義長のクライマックスとなります。
つまり、この一連の行事全てが大磯の左義長のお祭りなのです。
 
 
 
○道祖神(どうそじん、どうそしん)とは?
村に災いが入ってこないように見張ることや、子孫繁栄などを願うために、
村の守り神として村内と村外の境や、道の辻、三叉路などにも祀られている、
石像などに扮した神様のことです。
 
この信仰は、関東甲信越地方に多い民間信仰の一つで、
自然の石・五輪塔・石碑・石像等、様々な形状をしたものです。
 
 
道祖神の起源に関しては不明ですが、
最古の記録で、8世紀中頃に地名や姓に”道祖”の文字が出てきます。
756年には人名に”道祖王”の記録も見つかっています。
 
つまり、道祖神とは道端の神様の事です。
また、旅や交通安全の神様として、最近では信仰されるようにもなりました。
 
 
 

大磯の左義長は駐車場と行き方

重複しますが、左義長・ヤンナゴッコは大磯北浜海岸にて、
七所まいりは大磯町内の各道祖神を回ります。
 


 
・開催場所の目印は、大磯港の東側に広がる大磯海水浴場周辺の海岸です。
   
・駐車場:
 県営駐車場が、国道1号線沿い大磯港そばにあります。
 地図上の”照ヶ崎海岸”の場所が駐車場です。
 左義長開催地まで徒歩2分
   
 駐車場問い合わせ先は、0463-61-5719
 普通車・駐車料金は、1時間/¥310
 駐車台数は約300台
   
・電車での行き方:
 JR東海道本線・大磯駅 徒歩約10分
   
・車での行き方 
 134号線と1号線の分岐で、134号線に進み、
 最初の信号を左折、1号線に沿って走ります。
 1号線の下くぐると、左手に駐車場が現れます。
   
・お問い合わせ先:
 産業環境部 産業観光課 観光推進係 
 〒255-8555
 神奈川県中郡大磯町東小磯183
 電話番号:0463-61-4100(内線:334)
  
  
  

最後に、大磯の左義長について

関東では非常に珍しい、左義長と呼ばれる火祭りです。
単なるどんと祭ではなく、1か月前から色々な行事を行いながら小正月を迎える
地元に密着した一大祭りとなります。
  
特に出店があるわけではありませんが、
この盛大な火祭りを一度見てみてはいかがでしょうか?
   
    
  

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