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6月1日の衣替えの日は桑の木に注意?氷の朔日と尻炙りとは?

   


6月1日は衣替えの日と言われていました。同時に、この日には桑の木や桑畑に近づくなともいわれています。また、旧暦6月1日をコオリノツイタチやムギノツイタチなどと呼ばれてきました。衣替えと桑の木の関係と、〇〇の朔日について説明します。
 

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6月1日の衣替えの日には桑の木に注意!ムギノツイタチとは?

6月1日の衣替えとは、ご存知の通り冬服や春服から夏服に変える日の事です。これを「衣脱ぎの朔日」とも呼びます。
 

衣脱ぎの朔日とは?

朔日とは、毎月訪れる1日の事で古い日本語の呼称です。この日に衣を脱ぐというところから、別名で「キンヌギノツイタチ」「ムギノツイタチ」「ムケガラノツイタチ」と呼ばれてきました。呼称の違いは地域による違いとなります。
 

桑の木に近づいてはいけないのはなぜ?

蛇が桑の木の下で脱皮すると言われています。蚕も同じく桑の葉を食べて桑の木の側で脱皮します。そして、人間は衣替えの日と脱皮するのが合わって、「桑畑や桑の木に近づくと人間も脱皮する/皮が剥けてしまう」と言われてきたのです。北関東から東北に多い伝承ですが、次のように伝わっています。

・桑畑に入るのを忌む。
・蛇の抜け殻を見ると死ぬ。
・人間の皮が剥されてしまう。
・桑の木の下に行くと災いに合う。
・蛇同様、人間も脱皮する日だから1日寝て過ごす。
 
 

6月1日はどうして氷の朔日・コオリノツイタチと呼ぶの?歯固めとは?

衣替えとは全く関係のない事なのですが、昔から6月1日は氷の朔日と呼ばれてきました。これから暑い時期が来るというのに、なぜ「氷」の朔日と言われるのでしょうか?
 

氷の朔日・コオリノツイタチと歯固めとは?

江戸時代、加賀藩の氷室の氷を将軍に献上する日で、氷室の節句よ氷室の日と呼んで庶民を含めて年中行事が行われたのが始まりです。
 
※氷室とは
氷や雪を貯蔵する建物や場所の事です。製氷技術の無かった当時、氷は貴重品でした。古い記録は大化が始まった645年頃、「氷連・こおりむらじ」という姓が始まったところから、朝廷に氷を管理・献上する仕事があったことが伺えます。
 

歯固めとは?

正月についた餅を干して保管しておいて、6月1日に食べる習慣の事です。この餅は寒餅と呼ばれ、とても「固いので氷餅」と呼ばれるようになりました。そして、固い物を食べて歯が強くなる事や、健康な歯で長寿を願う事から、「氷餅を食べて歯を強くする、歯固めの日」となりました。
 
因みに、「枕草子」に「よはい(齢)をのぶる歯固めの具」とあります。長寿の意味の事です。また、厄年の人や災厄の多かった人は6月1日に氷餅を食べて、神社に参拝して厄払いをします。
 
 

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6月1日の尻炙りとは?

尻炙り・しりあぶりとは、北関東に伝わる古い習慣の事です。6月朔日の朝になると、麦ガラを焚いて尻を向けて炙る事で無病息災を願う、民間儀式のような年中行事です。そして、新麦で饅頭を作って食べるのが行事食となります。
 

どうして尻炙りが始まったの?

奥羽討伐で有名な坂田上田村麻呂(758年~811年)が、大蛇/悪竜を退治する日、6月1日なのに雪が降りました。村人達は、大蛇/悪竜してくれる兵達が凍えているので、「麦ガラを焚いて温め」「饅頭でもてなした」のが始まりと伝わっています。
 
 

最後に一言

近年では、6月1日の衣替えも曖昧になってきていますが、昔からこの日は様々な風習や年中行事が行われた日でもあります。氷の朔日、尻炙り、衣替え、桑の木に近づかない、など様々な日なのです。
 
 
 

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