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亥の子餅はどんな餅?餅の種類の違いと食べる意味は?

   


十二支の10月は、亥という猪の月になります。平安時代初期頃の宮中では、亥の月の最初の亥の日に餅を食べるという年中行事が広まり、その後、民間では田の神様や畑の神様の祝いにお餅を食べるようになります。そんな亥の子餅とはどんなお餅なのでしょうか?
 

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亥の子餅はどんな餅?どんな餅を食べるの?

中国から亥の月・亥の日・亥の刻に餅を食べるという習慣が伝わりましたが、この「お餅」には様々な種類がありますが、どんなお餅を食べたら良いのでしょうか?先ずは、どんなお餅が食べられてきたのか紹介します。
 

亥の日にはどんなお餅を食べていたの?
〇古来から、この日には、「大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖」の7種類の餅を食べたと言われています。
 
〇10月の初亥の日に、宮中の年中行事として「色餅」を献上したと、887年「宇多天皇御記」に記載されています。何をつけた餅ではなく、餅に色がつく物を練り混ぜて作ったと予想されます。
 
〇亥の日にアンコ餅(アンコロモチ)を食べずにトイレに行くと、「ムジナメに尻を舐められる」という伝説が、常陸地域付近に伝わっているので、「アンコ餅(つぶ、こし餡)」を食べます。
 
〇一部のお寺では「ゴマ餅」を供え、食べると言われています。
 
〇大阪府能勢町周辺では、宮中と幕府に餅を献上しましたが、この地名をから「能勢餅」と呼ばれています。このでは「中は赤飯、外はアンコ」という餅があります。
 

餅の種類は関係ない?

こうしてみると、地域や家庭によって食べる餅の種類や味付けが違います。つまり、亥の日にはお餅を食べますが、「餅の種類に決まりはない」と言う事が分かります。
 
そこで、なぜどのような餅を食べて構わないのか、別な視点から「餅」を見てみますね。
 
 

亥の日に食べる餅と餅の種類の違いは?

「亥の日に食べる餅」から離れて、「餅そのもの」について説明します。私達が餅といれば、お米を搗(つ)いて作った食べ物ですが、本来はどのような食べ物なのでしょか?
 

餅とはどんな食べもの?

辞書によると、次の様に記載されています。これは、殆どの人が認識しているお餅と合致しているのではないでしょうか?

糯米(もちこめ)を、蒸して、搗(つ)いて、固めた食べ物
ところが、江戸時代の学者・喜多村信節(1783年~1856年)は、「餅は小麦だんごなり。それより転じてつくねたる物を餅といへり。~」とあります。この様に、昔から小麦粉で作る物を餅と呼んできました。他にも、わらび餅や葛餅など、もち米以外を原料にした餅もあります。
 

餅の種類の違いは?

中国の餅は「小麦粉で作った食べ物」で、日本の餅は「餅米で作った食べ物」という違いがあります。例えば、中国の月餅や餅干は、小麦粉で作られています。
 
日本の餅は「うるち米に対してもち米」というお米の種類の違いが元にあります。そこから、臼と杵で搗(つ)いて粘りを出した食べ物を「餅」と呼んでいます。そして現在は、粘り気のある団子状の食べ物を餅と呼び、その種類は「葛(カタクリ)で作った餅」「小麦粉を原料にした餅」「糯米で作った餅」などを餅と呼んでいます。
 
つまり、宮中の年中行事「亥の子」が中国から伝わったと考えると、元は小麦作った餅を食べていたと予想できます。一方、農民に広まった亥の子は、収穫を祝い、田の神様へ感謝する行事となり、秋に収穫したお米で作ったお餅を食べる、という習慣だと言う事がわかります。
 
だから、「亥の日に食べるのはどんな餅?」と疑問に思ったら、小麦粉で作った餅、葛やカタクリで作った餅、お米で作った餅、どのようなお餅でも構わないというこということになります。
 

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亥の子餅を食べる意味は?

亥の子餅について説明してきましたが、なぜこの日に餅を食べるのでしょうか?これは、宮中の年中行事と農民の行事の違いから、亥の子餅を食べる元の意味が違ってきます。
 

亥の子餅は食べる意味はある?

亥の子にお餅を食べると、「病を防げる」「猪の様に子が沢山生まれる」という中国の風習があります。この日にお餅を食べて病気を防ごう、という意味があります。
詳しくは、別記事「亥の日はいつどこで始まった行事?」をご参照下さい。
 

宮中と民間の餅の意味の違いは?

宮中で行われていた年中行事と、民間(農民)の間で定着した行事は、亥の子の目的が違いますが、「亥の月・亥の日・亥の刻」に餅を食べるという習慣は同じです。

宮中・・・無病息災、子孫繁栄
 
民間・・・収穫の祝い、田畑の神様への感謝
※民間に広まった亥の日と十日夜
北関東や東北には、十日夜という亥の日と類似した風習があって、10月10日にお餅を食べます。十日夜は亥の子から派生したという説がありますが、この風習の発祥は不明です。
 
 

最後に一言

亥の子餅は、どの様なお餅でも構いません。好きなお餅を用意して、10月(亥の月)・亥の日・亥の刻に食べて、病魔を防いでくださいね。
 
 

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