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お盆に魚や肉を食べても構わない?生身玉と盆魚とは?

   


 
お盆とは、仏教行事の一つで先祖の霊を供養や不殺生が本来の姿なので、お肉やお魚は捕って食べてもさばいてダメという事になります。でも、逆に魚肉を贈って祝う「生見玉」「盆魚」という習慣があります。そんなお盆に魚肉を扱う習慣について説明します。
 

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お盆の生身魂とは?

あまり耳にしたことが無いと思いますが、「生身魂(いきみたま)」という習慣があります。それでは、これは一体どんな習慣なのでしょうか?
 

生身魂(いきみたま)とは何のこと?

生身魂は、生御魂や生御玉や生身玉とも書きます。この習慣は、両親が健在な、別居している子供(成人/自立している子供)や結婚している子供が、親が元気な事を祝うためにお盆に食べ物を贈るという習慣です。
 
つまり、生きている親に対する供養(=感謝)が目的なので、本来のお盆の目的である死者供養ではありません。分かりやすく言えば、結婚して家を出た人が、お盆に食べ物を持って両親に会いに訪れるという事です。
 

何が元になったと考えられるの?

仏教では死者の魂や先祖霊の供養を目的にお盆期間を過ごしますが、仏教から離れた別な見方で、生者の魂と死者の魂があるという考え方もありました。また、正月と盆のように、1年を半分で区切る行事から派生したという考え方もであり、正月に餅や贈り物を持参して両親へ会いに行くのと同様に、盆に贈り物を持って両親に会いに行くいとう考え方もあります。
 
 

盆魚とは?お盆に魚を食べるの?

「盆魚」という言葉も、あまり耳にしないと思いますが、これも生身魂の一種となります。文字だけ見ると、本来お魚はダメなはずなのに、お盆にお魚をたべるの?と疑問ではありませんか?そんな盆魚について説明しますね。
 

盆魚とは?

先ほどの、生身魂と同じですが魚を出す事そのものを指します。つまり、健在な両親のいる、別居している子供がお盆にお魚を贈ることや、お盆中に両親へお魚を出す事を「盆魚」といいます。
 

魚の種類に決まりはあるの?

時期の魚を食べるのが一般的ですが、鯖それも刺鯖を出す事が多くて、「さば= 散飯」の語呂から来ているという説があります。また地域性も加わり、秋田県周辺では「岩名・イワナ」、大分県周辺では「鱈・タラ/盆鱈」、有明海周辺では「ムツゴロウ」、他にも「鯛・タイ」や「鰤・ブリ」なども食べられています。つまり、盆魚には決まりがないということになります。
 
 

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盆の食事と魚肉食の関係は?

こうしてみると、暦の上では初秋となるお盆の季節に、両親の健在な家庭を持った子供が、仏教でいうところの先祖供養や、死者の穢れではなく、両親が健康でいてくれるように、栄養のある食べ物を持って孝行すると考えられます。
 

お盆の食事はどうしたらいいの?

お盆に殺生がいけない、魚肉を食べたらいけないのは仏教徒だけなので、そうでない人は、お盆に何も行わなくて構いませんし、食べ物は肉でも魚でも好きな物を食べて構いません。むしろ、夏バテ対策に栄養価の高い魚肉を食べて精をつけ、暑さを乗り切るという方が健康上望ましいという考え方もできます。
 

お盆行事と生身魂(盆魚)の歴史は?

江戸時代には、お盆に魚を食べたり、釣りに行って殺生したりすることは全国的に行われていました。両親が健在なら喪に服す必要がないという事かもしれません。
 
また、両親が健在な人だけがお盆に魚を食べるという習慣は、すでに鎌倉時代の初め頃にありました。鎌倉時代の公家、藤原定家が書いた「明月記」という、自信が経験した56年(1180年~1235年)に渡る日記の、1233年(天福元年)に記載されています。
 
 

最後に一言

お盆に仏事に関わる人は別ですが、それ以外の人は気にせず、魚やお肉を持ってご両親の元へお出かけになっては如何でしょうか。
 
 
参考:三省堂・年中行事
 
 

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