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竹は草と木のどちらの仲間?植物学の分類と疑問の歴史

   


 
「竹」という植物は、木に属するのか、草に属するのか、疑問とされています。そして、実際どちらなの?という疑問は、未だ解決されていません。それでは、この竹はどんな植物なのか、木に近いのか草に近いのかなどについて説明しますね。
 

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竹は木と草どっち?

世の中の殆どの植物は、木なのか草なのか、感覚的に分類することができます。ところが、この「竹」はどちらにも近くて、どちらでもありません。そこで、学術的な分類と、木と草の違いについて説明します。
 

竹の植物学的な分類は?

竹は「イネ目・イネ科・タケ亜科」に属する植物で、世界中に「600~1200種類」あるといわれています。そして、竹には「タケ・ササ」が含まれていて、更に学術的にそのどちらかに含まれるという説と、含まれていないという説に別れる植物もある為、竹の種類を固定する事が出来ていません。
 
竹は一見、幹と葉しかないように見えますが、120年に一度だけ花が咲きます。その花の形は、正にイネ科に近い形状をしています。また、地下の茎で繋がり「無性繁殖」し、地上に出ている部分も茎で、この部分を「稈・かん」と言います。つまり、地下も地上も「茎(稈)」になります。
 
※無性繁殖・・・一つの個体から単独で、別の個体を生み出す繁殖方法のこと。
 

草と木の違いは?

それでは、木と草の定義はどうなっているのでしょうか?それぞれの定義と違いを見ていきますね。

・木とは?
植物学的には「大本植物」と呼び、オンラインの辞書には「木質の幹をした植物」と記載されています。
 
・草とは?
植物学的には「草本植物」と呼び、オンラインの辞書には「幹の木部があまり発達していない、地上の部分が柔らかいもの。冬に枯れるものなど」と記載されています。
 
 

竹の種類と分類は?

イネ科の中の竹は、いくつも種類がありますが、どの辺りに生息して、竹の中ではどんな分類がされるのでしょうか?
 

竹の種類と分布は?

竹はイネ科タケ亜科の中で約12属に別れ、先ほどもご紹介した通り約600~1200種類あります。その内日本では、約150種類生息していると言われています。生息地域は、主にアジア東部~南部、アフリカ、南米に分布しています。
 

竹は二つの種類とは?

竹の種類のちがいではなく、竹の形状から二つに分けることができます。それが、「単軸型」と「連軸型」になります。

・単軸型とは?
真竹・マダケ、淡竹・ハチク、孟宗竹・モウソウチクなど、タケノコでおなじみの毎年地下から茎から芽が出て、まばらに稈になる種類の事です。
 
・連軸型とは?
蓬莱竹・ホウライチクのように、地下茎が単軸型のように伸びません。節間からでた芽が稈になって、株で生えるタイプの事です。
 

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竹の疑問の歴史?

日本では、古代から「竹は木なのか草なのか?」と疑問に思われてきました。いつ頃から考えられてきたのでしょうか?また、どんな活用がされて来たのでしょうか?
 

竹が木なのか草なのかの疑問はいつ頃から?

古今和歌集に詠み人不明とされる「木にもあらず草にもあらず竹の世の端に我が身はなりぬべらなり」という詩があります。これを現代語にすると、「木でもない草でもない、中途半端な竹には節がある。しかも節と節との間にの”よ”のようなどっちつかずの”世”の半端者になってしまいそうだよ」となります。
 
実はこの歌は「平安時代の800~840年頃」とも考えられていて、垣武天皇の娘で嵯峨天皇の妃、高津内親王が読んだと言われています。この頃から、竹はすでに木でも草でもないと言われてきました。また、文献に出ていないだけで、もっと以前から疑問に思われてきたのかもしれません。
 

木の代わりに竹林の活用は?

竹は灌漑工事に利用されてきました。特にモウソウチクは、地下茎が長く大きく成長するので、土崩れ防止に用いられてきました。
 
古い文献によると、「古事記」では景行天皇が稲作水田の為の、溜池の築堤に利用したとあります。また、戦国時代に入ると、武田信玄が釜無川に信玄堤を築き、豊臣秀吉が京都の町の周りに御土居・おどいを築いてきました。
 
 

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