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湯立神事や水垢離でお湯や冷水をかけるのはなぜ?神社の行事を解明!

   


 
神社では水を使うことが多いのをご存知でしょうか?例えば入り口には手水場(ちょうずば)が良い例ですが、行事のときにも熱湯や冷水を使うことがあります。それでは、なぜお水が必要なのか紹介しますね。
 

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熱湯や冷水を神事で使うのはなぜ?

神社でお水とは、穢れを祓うために必要なものです。だから神社の入り口にある手水場(ちょうずば)では、清潔を保つために手を洗うのではなくて、世の中の穢れを洗い流すために手を洗うんです。
 

熱湯や冷水はとお水は何が違う?

お水の中でも、熱湯や冷水は最も神聖とされています。昔は、冷水は山から沸いてきたものしかありませんでした。熱湯は煮沸して浄化したものです。だから、神聖なお水で清めるために「水垢離」や「湯立」で、冷水や熱湯が使って穢れを祓う為に用いられてきたんです。
 

熱湯を使った裁判あった?

古い時代では、容疑者の罪の有無を問うときに熱湯を用いていたんです。この儀式を「探湯(くかたち)」という古代日本で行われた裁判方法で、熱湯は神聖だから無実なら手を入れても火傷をしない、罪があれば火傷をする。という現代において、とても非科学的で残忍な裁判方法ですが、それくらい昔の日本人は熱湯を神聖として見ていたんです。
 
 

湯立神事の由来は?どこで見られる?

それでは、熱湯を用いた儀式の「湯立神事(ゆだて/ゆだちしんじ)」とはどんな行事内容で、どんな所で行っているのでしょうか?
 

湯立神事はどんなことをする?

神社によって手筈や内容が少しづつ異なります。共通するのは大きな釜に湯を用意して、巫女が用いる笹や幣串などを熱湯に浸して人に振りかけるという儀式です。この撒かれた熱湯を浴びると、1年間無病息災・安全祈願・豊作などのご利益があるといわれています。
 
お湯は真水を沸騰させる場合と海水を沸騰させる場合があり、玉串の代わりに素手やご神体を浸けてそのお湯を撒(ま)いたり、お米やお神酒をそそいでそのお湯を撒くなど、地域や神社によって様々な方法があるんです。
 
因みに、湯立の神事は湯立神楽(かぐら)とも呼ばれていて、これも神社によって異なりますが、お面や装束をまとって舞い、熱湯を撒くという方法も行われています。
 

湯立神事とはどこで行われている?

全国全て挙げるときりがないので、有名な場所を私的に厳選していくつか紹介しますね。
 
●千葉県/厳島神社 1月中旬
別名シオマツリとも呼ばれていて、海の安全祈願と大漁祈願として、神官が笹で熱湯を周囲に撒きます。この行事は館山市の無形民俗文化財に指定されているんですよ。
 
●大阪府/春日神社 10月中旬
伝統神楽として、熱湯を用いた神事と舞と1年を占います。無病息災や五穀豊穣の祈願として行われています。
 
●長野県/正八幡神社 12月中旬
長野県南部、飯田市遠山郷(旧木沢村)で行われていて、「遠山の霜月祭り」「木沢の霜月祭り」と呼ばれる、国の重要無形文化財です。
 
 

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水垢離とはどんな意味?誰でもできる?

水垢離(みずごり)と聞くと、寒い季節に冷たい水に浸かる修行というイメージがあるのではないでしょうか?この儀式は、冷たい水を浴びて体についた穢れを落とすために行う儀式のことです。
 
穢れを落とす目的は、物事を始める前に「身を清める」、穢れを落として心身を鍛える「修行」として行います。
 

例えば、どんな水垢離が有名?

全国で行われる「はだか祭」や「寒中の水行や我慢大会」の多くは水垢離が元になったお祭りが多いんです。また、今でも修行僧が山で水垢離の修行を行われているんですよ。もし興味があれば、近くの大きな神社の行事をチェックしてみてはいかがでしょうか?
 
●東京/神田明神 1月中旬
毎年「寒中禊がまん会」と称して、寒中禊(みそぎ)が行われています。一般参加もできますが、当日参加はできないので要注意ですよ!
 
●岡山県/西大寺会陽 2月中旬
 
●岩手県/黒石寺 2月中旬
 
 

最後に一言

熱湯と冷の行事は一見、全く別の行事に見えますが、どちらも「水」を使った清めるためだったんですね。
 
これからは自宅で、夏は冷水を被って心身共に涼んで、冬は適温のお湯を被って心身共に温まる、水垢離修行(?)なんていかがでしょうか?
 
 

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