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入梅と出梅の言葉の使い方と梅雨時の時候の挨拶の期間は?

   


 
梅雨の期間を表す言葉がいくつもありますが、その中に入梅と出梅という言葉があります。それぞれ、どんな意味と言葉使い方をすれば良いのか迷ったことがありませんか?また、この二つの言葉が使える、時候の挨拶の期間などについても紹介しますね。
 
 

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入梅と梅雨の違いと使い方は?

入梅(にゅうばい)と梅雨(つゆ)の言葉の使い分けが地域差があって、「梅雨= 入梅」という地域と「梅雨= 季節」「入梅= 梅雨入り」と別々な意味で使われている場合があります。
  

入梅とはどんな意味?

現代の正式な言葉使いは、「梅雨の季節に入ること」を「入梅」と、国語辞典には記載されています。

「入梅とは、太陽の黄経が80度に達したときをいい、暦の上では、現在の6月10日頃にあたる。」 参考:日本国語大辞典・小学館
ただし、関東周辺など、東日本では「梅雨= 入梅」と同じ意味で使う地域があることから、方言と思って考えると分かりやすいのではないでしょうか。
 

時代によって入梅は違う?

「入梅」を「梅雨入り」に置き換えますね。この梅雨入りの日は、現在は気象庁が発表して指定した日ですが、時代によって決め方が異なるんです。

●~明治初期頃・・・暦上で芒種の最初の壬の日が「梅雨入り=入梅」
●明治9年以降・・・太陽の黄経が80度に達する日が「入梅」
●現在・・・5月上旬~6月中旬頃、梅雨入り発表された日が「入梅」
 
※現在の梅雨期間に関しては、別記事「梅雨入りと梅雨明けと梅雨期間について」を参考にしてくださいね。
 
 

出梅の読み方と使い方は?

一方、入梅の対になる言葉に「出梅」という言い方があります。読み方は「にゅうばい」に対して、「しゅつばい」と読みます。
 

出梅とはどんな意味?

入梅の反対で、梅雨の季節が終わる日を指しています。国語辞典には次のように記載されています。

「梅雨が終わる日。入梅後約30日目にあたる。」参考:日本国語大辞典・小学館
●昔・・・暦上では、夏至から最初の庚(かのえ)の日が「梅雨明け=出梅」。
●現在・・・6月中旬~7月中旬頃に梅雨明け発表で指定された日が「出梅」
 

昔の梅雨と入梅と出梅という言葉は使われていたの?

●入梅
年中行事故事考(1742年)には、「入梅、五月の節に入て、壬の日を入梅とし、6月に入りて壬の日を出梅とす」と記載れて、滑稽雑談(1713年)にも出梅の文字が登場している。
 
●出梅
滑稽雑談(1713年)や風俗画報(1898年)などに「出梅」とでてくるので、江戸時代末期から明治初期頃までは一般的な言葉だったことがうかがえます。
 
●梅雨
梅雨のように、雨が降る時期を表す天候が最初に登場するのは平安時代頃、「日本書紀」にも登場します。
 
本朝文粋(920年)に「梅雨(ばいう)」という言葉が登場し始めますが、「梅の雨」という表現が使われています。ただし、現在の梅雨(つゆ)の語源になっているのが、露(つゆ)や潰(つゆ)という説もあるので、語源は二つ。「梅の時期の雨だから」「露や潰から変化」
 
他にも「黴雨(びう)」という言葉が、梅雨を表す言葉として江戸時代の漢詩に登場します。そして「入梅」も江戸時代に使われていて、「入梅のひま花通さる、犢哉(こうし) 白雄(白雄集)」などが良い例です。
 
 

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入梅と出梅と梅雨の時候の挨拶の期間は?

これまで紹介してきた、梅雨、入梅、出梅という言葉はいずれも江戸時代末期頃まで一般的に使われていた言葉だということが分かります。
 
そして、現代ではこれらの古い言葉は、時候の挨拶をするときに多く使われています。
 

平年の梅雨入りとカレンダーがずれたとき、時候の挨拶はどうする?

平年の6月は、梅雨入りしているので「梅雨〇〇」と書きますよね。例えば、「梅雨入りしましたが~」「梅雨空のはっきりとしない天気が~」「入梅しましたが~」と書くことができます。
 
平年より遅れて「梅雨入り、梅雨明け」する場合、書き方に困ると思います。梅雨入りしているはずの時期なのに、平年より遅れていて、まだ梅雨入りしていない、または梅雨明けしていない場合がありますよね。
 
そんなときは、頑張って「入梅」「出梅」「梅雨」という言葉を使わないで、別な季語を使います。
 
●6月の時候の挨拶で使える言葉の一例
入梅の候
入梅の折
入梅のみぎり
梅雨の候
初夏の候
薄暑の候
青葉の候
 
●他にも季節感が出るような書き方ができます。例えば・・・
「蒸し暑い日が続いておりますが~」
「はっきりしない天気が続いておりますが~」
「田植えの時期でお忙しい日々をお過ごしのことと~」
「長雨が続きますが~」
 
時候の挨拶は、自分が季節を感じるような言葉を選べばよいだけなので、季節感が疑わしいときや、その年の季節がずれているときなどは、具体的な季語を避けると書きやすくなります。
 

他にもある梅雨に関連した季節の言葉

主に西日本では一般的な、梅雨に関連する「風」を表す言葉があります。これらの言葉も季節を表しているので、参考までに紹介しますね。

●梅雨が明けるときに南風が吹くことを「南風(はえ)」
 
●梅雨に入って間もなく吹く風を「黒南風(くろはえ)」
 
●梅雨の最盛期に吹く風を「荒南風(あらはえ)」
 
●梅雨明け後に吹く風を「白南風(しらはえ)」
 
 

最後に・・・

一般的に、入梅は梅雨に入る日、出梅は梅雨が終わる日、入梅を梅雨と同じ意味で使うのは方言的な使い方となります。
 
また、入梅・出梅・梅雨は季語として真っ先に上がる言葉ですよね。6月頃、お手紙を書くときに役に立つ言葉ではありますが、その年の天候に合わせることもお忘れなく。
 
 

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