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5月5日は女性が優先される日?季語の軒菖蒲と女の家について

   


 
世間一般で5月5日といえば、子供の日の休日と男の子の日として知られていますが、この日は昔から女性の日といわれていて、一番に菖蒲湯に入り、上座に座る女性最優先の日なんです。季語の女の家と軒菖蒲を通して、どんな日なのか紹介しますね。
 

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端午の節句は女性の日?季語の軒菖蒲と女の家とは?

5月5日または端午の節句は、男の子の成長を願った、お祝いをする日ですよね。また、一方では性別に関係ない子供の日という祝日でもありますよね。
 
それでは、なぜ5月5日が「女性の日」なのでしょうか?また、季語ともいえる「軒菖蒲」と「女の家」という言葉がありますが、どんな習慣なのでしょうか?
 

軒菖蒲(のきしょうぶ)とはどんなこと?

邪気を払うために、家の軒下に束にした菖蒲(しょうぶ)を下げる習慣がありました。また、軒菖蒲をすると火事にならないともいわれているため、5月4日~5日にかけて菖蒲をさげていたんです。また菖蒲を下げた家のことを女の家とも呼んでいたんです。
 
最近では、軒がない軒が小さい家が多くなりましたが、代わりにベランダに下げることもできます。今年は軒菖蒲をして、その菖蒲をお湯に入れてショウブ湯にしてはいかがでしょうか?用意するのは「ショウブ」という植物で「アヤメ」ではないので、ご注意を!
 

女の家とはどんなこと?

地方によって多少異なりますが、5月4日の夜~5月5日に家に籠る、5月4日か5月5日の夜に女性が最初に菖蒲湯に入ったり上座に座ったりするなど、女性が一家の長の扱いを受ける日のことです。また、田植えに備えて、女性が家に籠って身を清める日という、農業としての習慣でもありました。
 
昔は上座に座るのは家長の男性でしたよね。でも、この日の夜だけは女性が上座に座ります。またこの日は、女性が威張っても構わない日、畳半畳が女性の領分ともいわれてきたんですよ。
 
関東ではあまり浸透していないませんが、関西方面では多く見られた習慣といわれています。
 

こどもの日?男の子の日?女の日?何が違うの?

こどもの日とは?
1948年(昭和23年)7月20日、新しく祝日の法律が定められたとき始まった祝日の一つのこと。古い習慣や宮中の年中行事から一旦外れて作られた習慣となります。
 
因みに、1954年に始まった「世界の子供の日」は11月20日で、国連で定められた記念日となります。
 
男の子の日とは?
5月5日は端午の節句とも呼ばれていますよね。この習慣は、古代中国の紀元前3世紀頃に五節句として始まって、7~8世紀頃日本に入ってきました。日本の暦として浸透して、季節の節目を指す重要な日でした。
 
その後、江戸時代に入ってから武家の男子が出世を願って、鎧・兜・鯉のぼり・吹き流しなどを飾るようになったのが、男子のお祝いの日なんです。
 
女の日とは?
端午の節句は、田植えや苗を植える前に女性が身を清める日でした。また、この日は邪気を払う日として菖蒲(ショウブ)を用いることで、女性が身を清めたり家から邪気を払う日でもあったんです。
 
実は、子供や男子のお祝いの日となったのは割と新しい習慣なんですね。武士が始めたお祝いと、祝日を制定するために作られた習慣なんですよ。
 
 

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軒ショウブと軒ヨモギの由来のお話

なぜ端午の節供に菖蒲をつかうの?と疑問に思いませんか?それは菖蒲の香りに邪気を払う効果があるといわれているからなんです。
 

食わず女房

食事をしないという女性と結婚したけど、実は異形の大食漢だったため夫が逃げました。ショウブの茂みに隠れてので、追いかけてくる魔物の妻から逃れることができたというお話です。
 

女の家と近松門左衛門の浄瑠璃(じょうるり)

「女殺し油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」の一節に、「三界に言えない女ながら5月5日の一夜を女の家と言ふぞかし」という一説が残っているところから、江戸時代初期には軒菖蒲をしている家を「女の家」とよんで、菖蒲を軒に下げる習慣が定着していたことが伺えます。
 

軒ヨモギ

家の軒にショウブだけでなく、とヨモギも一緒に挿す地域が全国各地にあります。ヨモギも春の野草の一つで、強い香りがあるので邪気を払う・魔除けにしていました。
 

枕草子

「菖蒲、蓬などのかをりをあひたる、いみじうをかし。九重の御殿の上をはじめて、言い知らぬ民の住家まで、いかでわがもとにしげく葺かむと葺きわたしたる、なほいとめづらし」と歌われているところから、平安時代にはショウブやヨモギが使われてきたことが分かります。
 



菖蒲は魔除けの他に、何の役にたつ?

端午の節句には邪気を払うという習慣がありましたが、その他にショウブはどんなことに使われていたのでしょうか?
 
●「菖蒲太刀」といって、子供たちが刀にみたてて遊んでいました。
 
●「軒枕」は、5月4日の夜に枕の下に菖蒲を敷いて寝る、ショウブで作った枕で寝るという習慣のことです。
 
●「菖蒲酒」といって、清めのお酒を出す習慣がありました。※詳しくは「5月5日はどうして菖蒲湯に入いる?」を参照してください。
 
●「身の決済」
5月5日は田植えの頃になります。早乙女たちが家に籠(こも)って、ショウブを用いた湯に使って潔斎をしたとといわれています。
 
※早乙女(さおとめ)とは?・・・ 田植えの日に苗を田に植える女性のこと。
 
 

最後に一言

子供の日、男の子のお祝いの日と言い始めたのは、そんに昔のことではなかったんですね。邪気を払う日であり、女性が優先される日として、長く伝えられてきた日でもあるんです。
 
それでは、5月5日は菖蒲(ショウブ)を物干しざおに下げて、ショウブ湯に浸かり、夕食は上座で上げ膳据え膳を楽しんでくださいね。
  
  

 
  
 

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