あっとすしでほっとして

左義長の行事は祭りと儀式どちらが目的?どんど焼とは何が違う?

   

 
351 左義長の行事は祭りと儀式どちらが目的?Top
 
1月15日頃の伝統行事・左義長は、どんど焼きやさいと焼きとも呼ばれ、火を焚いて燃やすのは全国同じ習慣です。でも、京都の左義長といえば神社の神事、昔は宮中の伝統行事なんです。呼び名と行事内容のちょっとした違いについて紹介します。

 

スポンサードリンク

左義長の行事はまつり?儀式?語源は?

関東で左義長といわれても、何のことかわからないことが多いでしょう。勿論、関西出身の人達ならご存知ですけど。
近年では、そんな言葉と習慣の違いの理解度は、一般的に広まっています。
 

◇京都の左義長とはどんな行事?

左義長とは、小正月に竹や木を三脚にして組んで、扇子・短冊・吉書(天皇に奉る政務上の文書)を、清涼殿のお庭で焼く儀式のことです。
 

◇なぜ左義長と呼ばれる?

この儀式のとき、組んだ三脚の見た目が「毯杖(ぎっちょう)」という、お正月の羽子板のもとの遊びの、火に入れて占う道具に似ているところから「三毯杖= 左義長」と呼ばれるようになったといわれています。
 

◇左義長はお祭り?儀式?

京都の新熊野(いのぐまの)神社では、後白河天皇の頃、紀州熊野権現本宮の祭神を分霊して鎮守しました。
そして、今でも左義長の神事のあと、獅子舞が行われて、最後に浄化された火が左義長につけられて燃やされます。
そう考えると、左義長は宮中の儀式、またその儀式に沿った神社で行う神事でもあるんですね。
 
 

スポンサードリンク

別な呼び名のどんど焼きとさいと焼きとは?

一般的に、お正月飾りや毎年買うお札やお守りなどを集めて、1月15日の小正月に焼く行事で、関西周辺では左義長、他の地域ではどんど焼き、どんと焼きなどと呼ばれています。
 
宮城県仙台市周辺では「どんと祭り」と呼ばれていて、お正月飾りなどを燃やして、その煙を浴びると一年間無病息災でいられるといわれています。そう、ここでは「神事」ではなく、「お祭り」として神社で盛大に行われているんですよ。
 

◇左義長の土台とどんど焼きの土台の違いは?

左義長の場合は、竹や木を土台に三脚を作りましたが、大半のどんど焼きの土台は、稲を刈り取ったとき出る”ワラ”で作られているんです。これは、田の神様が元になっているんです。
 
「秋にとれたお米でお餅を作って、収穫の神様にお供え」
「小正月に、その土地でとれたお米のワラを焼いて、その煙に乗って神様が帰る」
 

◇どんど焼きと左義長は同じ行事?

こうして比べてみると、結果は「同じ火をたく行事」ですが、元は「宮中行事や占いなどの儀式」と「田の神様への信仰」という別々の習慣ということになります。そして仙台周辺のどんと祭りは江戸時代頃になってから始まった、割と新しい習慣となります。
 
これは私的な予想となりますが、平安時代の宮中で始まり、鎌倉幕府によって関東へ伝わり、その後全国の庶民に広まったと考えられるでしょう。
 

◇地域によって呼び名が違う

全国各地で沢山の呼び名があります。その一例を挙げますね。
「とんど」「どんど」「どんだら焼き」「さいと焼き」「どんどろ祭り」
「おんべ焼き」「さいとう焼き」、「ほっけんぎょう」
「三九郎焼き」「ほじょり」「ほうじょり」「才の神焼き」
 
 

別な呼び名のさいのかみの意味とは?

「サイノカミ」とは道祖神にまつわると考えられています。この道祖神とはいわゆる土着の神様で、村の境、峠、道の交わる所(辻)などに祀って、村人や旅人など、その場所を通る人々を災いから守るといわれています。
 
因みに、サイノカミの「サイ= さえ」が語源で、この「さえ= 遮る」から由来していて、悪霊や災いが入ってくるのを防ぐといわれています。
 
また、藁(わら)で組んで燃やす土台を「サイノカミ」とも呼び、福島ではサイノカミにお正月飾りなどを付けて燃やして、五穀豊穣、無病息災などを願う行事として、国指定の重要無形民俗文化財に登録されています。
 
他にも、左義長やどんど焼きと同じく、1月15日に火を炊きますが、正月の神様を小正月が帰るための儀式や行事や、田の神様を送り返して、その年の豊作を願う行事や、厄年の物が厄払いのためなど多様な目的で行われています。
 
 

最後に・・・

1月15日に火をたく行事は、平安時代の宮中行事や、その年を占う儀式が始まりで「弁内侍日記・べんのないしにっき」という、鎌倉時代の女流歌人の書いていることろからすでに広く定着していたと考えられています。
 
だから左義長・どんど焼きは、神道の神事であり、土地の神様の儀式でもある、奥の深い行事となります。
 
それでは、小正月には一年間使った大切な紙類を燃やしてきて下さね。
  
 

スポンサードリンク

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

 - 冬の行事