新居浜太鼓祭りは日本を代表する秋祭り!歴史は千年以上?
長い歴史を持つ四国ならではの古い文化がいくつもありますが、お祭りもその一つで阿波踊り、よさこい祭り、新居浜太鼓祭りを3大祭りと呼んでいます。
その中の新居浜太鼓祭りは平安時代から続く秋祭りとして、日本でも有数の歴史のあるお祭りを紹介しますね。
新居浜太鼓祭りとはどんな祭り?
〇どんな祭り?
このお祭りは、四国を代表する愛媛県新居浜市で行われる歴史のある秋祭りで、神輿と山車が3日間町を練り歩きます。
お祭り・・・3日間、神輿と山車が練り歩きます。
豊漁祈願の祭りで、神事が神社で行われて、神輿を船に乗せて瀬戸内海にでます。
※神輿とは、神様の乗り物で、担いで運ぶもの
※山車とは、山をイメージして作られた神様が来る依代のこと
〇お祭りの簡単な流れ
初日の明け方、内宮(うちのみや)神社で「かきあげ」と言われる神事が行われます。
この「かきあげ」とは内宮神社で行われる「太鼓台石段かきあげ神事」というもので、階段約100段を上がって、鳥居をくぐり、神様をお迎えします。
お祭り期間中の3日間、山車が市内各地を練り歩きます。このとき名物の「かきくらべ」が行われて盛り上がり、船に乗せて豊漁祈願の神事が行われます。
最終日に「神輿宮入り」と「太鼓台おみおくり」が行われて、お祭りは終了。
〇お祭りの見どころとは
・巨大な太鼓と「かきくらべ」とは!?
高さ約5m、長さ約12m、重さ3トンの巨大な山車に太鼓が設置されます。掛け声は「チョーサージャーチョーセイジャ」と太鼓がかき鳴らされるんです。
・山車の豪華さと数の迫力!
9地区に分かれていて、各地区から山車が出ます。その山車の数は全部で52台。
・「差し上げ」と「かきくらべ」
150人の男衆の担ぎ手を「かき夫」と呼びます。そして彼らによって山車が頭上に持ち上げれますが、これを「差し上げ」と言います。
そして「かきくらべ」とは、この「差し上げ」を複数の山車で行う事で、お祭りの中では一番盛り上がるときなんです。
因みに、山車を持ち上げる時が、最もかき夫の力と技が重要なんです。腕が悪いと山車が傾いてしまうので、技が問われるんですよ。
新居浜太鼓祭りの歴史は1000年以上?
明確な起源は不明ですが、平安時代(794年~1185年頃)にはすでに行われていたと伝わっています。
つまり、少なくても1000年以上は続く、海での大漁祈願のお祭りなんですね。
そして日本では珍しくて、町を練り歩くだけでなくて、川西地区の新居浜港本港から神輿を船に乗せて海上を巡行するんです。
〇山車と新居浜の発展
お祭りで使われている山車は江戸時代が終わるころまで、サイズは”小さい~普通くらい”でした。また装飾や天幕も至って質素なものだったと伝わっています。
大きくて、豪華な山車に発展したのは、経済の発達が背景にあります。
明治に1870年頃から銅の生産量が増えて、当時世界最大規模といわれたの別子銅山が発達します。銅山の発達と共に新居浜の経済も影響ををうけて発展しました。
こうして経済の成長の傍ら(かたわら)、地区ごとの山車も競うように豪華になって、1880年~1890年頃(明治中期頃)から急に豪勢な山車となったと伝わっています。
〇装飾について
山車には太鼓台がついていますが、台場の上に太鼓が乗り、4本柱の間に分厚い布団を積み重ねます。
布団締めの龍や、きれいな飾り幕の刺繍には神話信仰が由来していて、カラフルな天幕は宇宙、揺れ動く房は降り注ぐ雨を表しているといわれています。
新居浜太鼓祭りの日程と場所は?
肝心の、「新居浜太鼓祭り」の開催の詳細を紹介しますが、天候やその年の都合など、色々あると思いますので、例年の開催詳細を参考にご紹介しますね。
開催日: 10月第3週の週末(木曜~日曜)
大生院地区・・・木曜日~土曜日
その他の地区・・・金曜日~日曜日
元々旧暦9月下旬に開催する習わしでした。
現在は、毎年10月第3週の週末の4日間に開催されています。
参考までに「新居浜周辺の宿泊や観光情報」はこちらをどうぞ。
その他、宿泊情報の参考にどうぞ!
〇新居浜市の所在地
関連機関のお問合せ先
・新居浜市観光協会
〒792-0812
愛媛県新居浜市坂井町二丁目3番17号
TEL:0897-32-4028
・新居浜市運輸観光課 新居浜市役所4階
〒792-8585
愛媛県新居浜市一宮町一丁目5番1号
Tel:0897-65-1261
最後に新居浜太鼓祭りについて
近年では、神事よりも「かきくらべ」の方が見どころとなっているようです。
確かに迫力があるのは山車や神輿が町を練り歩く姿なのでしょうが、元は豊漁祈願なんですから瀬戸内海の海の幸も楽しんでください。
他にも愛媛県の特産といえば、今治市の今治タオルを買いに立ち寄ってみたり(例えば「今治タオルばかり集めたタオル取扱店「伊織」」を参考にどうぞ)、
他にも「ダイダイ味付きポン酢」や「一六タルト」など、美味しいものを楽しむのも大切ですよね。
それでは、歴史のある新居浜太鼓祭りをお楽しみくださいね。